画像=Naver検索で提供する「アーニングコール・ライブ」の画面。左から日程通知、リアルタイム字幕付き配信、AIによる要点要約

Naverは、韓国の主要上場企業による決算説明会(アーニングコール)を検索結果上でリアルタイムに配信する。企業ごとのIRサイトなどで確認する必要があった音声配信を検索に取り込み、AIによる字幕と要約を組み合わせることで、投資関連情報のアクセス性を高める狙いだ。

同社によると、10月22日から韓国上場企業85社を対象に「アーニングコール・ライブ」の提供を始めた。利用者はNaverで企業名や銘柄を検索し、決算説明会の日程を確認できるほか、開始後はそのまま内容をリアルタイムで聞ける。

決算説明会は、企業経営陣が売上高や営業利益などの業績を説明し、今後の事業見通しや投資計画を共有する場だ。これまでは各社のWebサイトなどで個別に確認する必要があったが、新サービスによってNaver検索から直接アクセスできるようになった。

配信は音声のウェブキャスト方式を採用する。NaverのAI技術を活用したリアルタイム字幕も表示し、発言内容を文字でも追えるようにした。

説明会の終了後には、AIが主要な内容を要約して提供する。企業ごとの損益や財務状況、事業別の実績と見通しを整理し、主要な業績数値は別途表形式で示すことで、確認しやすくした。

実例として、10月22日に第3四半期決算を発表したLG DisplayをNaverで検索すると、「AIが示す主要イシュー」の領域で、業績や事業状況の要約を確認できるという。

対象には韓国の主要半導体企業も含まれる。10月28日午前9時のSK hynixの第3四半期決算発表カンファレンスコールと、10月29日午前10時のSamsung Electronicsの決算発表カンファレンスコールも、Naver検索でリアルタイムに聞ける。

韓国企業の業績関連情報は、企業が公表した資料をもとに、IRコンテンツ提供会社のIR CUDDERSが精査したうえでNaverに提供する。Naverは韓国企業の決算説明会に合わせ、金額表示をウォン建てとし、要約文も簡潔にするなど、情報の見せ方を改善した。

今回の取り組みは、Naverが進めてきた金融検索機能の強化策の一つだ。これまで同社は、グローバル金融コンテンツ提供会社Quartrから海外企業のアーニングコール英文原文の提供を受け、大規模言語モデル(LLM)で翻訳・分析する機能を提供してきた。

今回、韓国上場企業の決算説明会をリアルタイムで聞ける機能を加えたことで、金融検索で扱う情報の幅を広げた。株価や業績数値の確認にとどまらず、経営陣の説明や今後の事業見通しまで検索内で把握できるようにした。

Naverは、企業情報を利用するユーザーの検索利便性を高めるとともに、金融コンテンツの競争力向上にもつなげたい考えだ。

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