2026年3月にソウル・COEXで開催された「InterBattery 2026」に出展したSK onのコンテナ型ESS製品。写真=SK on

SK onは28日、同社のエネルギー貯蔵装置(ESS)が大規模火災試験を完了し、北米のESS火災安全規格「UL 9540A」の評価項目を満たしたと発表した。強化された要件の下でも、火災が発生したコンテナに隣接する設備で熱暴走は発生せず、内部温度も評価基準内に収まったという。

大規模火災試験(LSFT)は、実際のESS火災を想定し、隣接コンテナへの延焼の有無を検証する試験だ。電池の一部で熱暴走が起きた際、熱が周囲にどの程度拡散するかを確認する。

今回の試験は、強化後の要件に基づいて実施した。2026年3月には、火災拡大の有無をより明確に判定できるよう、詳細要件が強化された。SK onによると、火災が起きたESSコンテナの熱の影響を受けても、隣接コンテナ内の電池セルでは熱暴走は確認されず、コンテナ内部の温度も基準値の範囲内だった。

同社は、ESSで発生した熱を長時間にわたり分散・放出できるよう設計したと説明している。熱放出率の急激な上昇を抑えることで、周辺コンテナへの延焼リスクを低減したとしている。今回のUL試験成績書の取得を機に、グローバルESS市場の開拓を加速する方針だ。

ESS事業の拡大にも取り組んでいる。2025年9月には、米再生可能エネルギー企業Flatironと1GWh規模のESS供給契約を締結した。2026年8月には、米ESS企業NeoVoltaPowerとESS向けリン酸鉄リチウム(LFP)電池の供給契約を結んだ。

国内では、2026年2月の第2次中央契約市場で、全565MWのうち過半に当たる284MWを確保した。忠清南道の瑞山工場では、総生産能力7GWhのうち3GWhをESS向けLFP電池の専用ラインに転換している。

SK on関係者は「今回の試験を通じて、実際の火災条件下でも延焼を抑制し、主要な安全性能を維持できることを確認した」とコメントした。そのうえで「今後も安全技術と製品競争力の強化を続け、顧客ごとに最適化したESSソリューションを提供することで、グローバル市場での地位拡大を目指す」と述べた。

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