スコット・ベッセント米財務長官(写真:Shutterstock)

Rippleのブレッド・ガーリングハウス最高経営責任者(CEO)が、ニューヨークで開かれた年次イベント「Swell 2026」で、スコット・ベッセント米財務長官とそろって登壇した。Rippleが既存金融との接点を広げる動きを強めるなかでの登壇として、市場関係者の関心を集めている。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが27日(現地時間)に報じた。ベッセント氏はイベント直前に登壇が決まったとされる。デジタル資産の規制枠組み整備を積極的に支持してきた人物の一人で、議会に対してクラリティ法案の推進を繰り返し促してきた。

同氏は、ルールの明確化が急成長する暗号資産業界における米国の競争力維持につながるとの立場を示してきた。

Rippleとベッセント氏が顔を合わせるのは今回が初めてではない。Rippleは2025年9月、ダウニング街で開かれた金融業界の円卓会議に参加しており、出席者にはベッセント氏とレイチェル・リーブス英財務相も含まれていた。

この会合での議論は、金融市場とデジタル資産を扱う英米共同イニシアチブの立ち上げにつながったとされる。

今回の登壇は、Rippleが事業面で節目を迎えるタイミングとも重なった。Rippleは26日、通貨監督庁から「Ripple National Trust Bank(RNTB)」設立に関する最終承認を得たと発表した。

さらに27日には、BNYおよびRobinhoodとの協業拡大も明らかにした。既存の金融機関との関係強化を進める姿勢が、イベントの場でも改めて印象づけられた格好だ。

Swell 2026は27日から29日まで、マンハッタンのThe Shedで開催される。Rippleによると、参加者は1500人超を見込み、3つのステージで100人以上が登壇する予定だ。

会場には、伝統金融、暗号資産業界、学界、XRPエコシステムの関係者が集まる構成となっている。

金融分野以外では、俳優のマット・デイモン氏もWater.orgの共同創設者として参加する予定だ。デイモン氏とゲイリー・ホワイト氏は、Rippleの決済インフラとRLUSDが、金融包摂や安全な水へのアクセス改善にどう活用できるかを議論する。

また、伝統金融とデジタル資産の接点をテーマにしたセッションも予定されている。ニューヨーク証券取引所の元社長で、現在はBullishのCEOを務めるトム・ファーリー氏が、ガーリングハウス氏と対談する。

イベント開幕前には、SNS上で「XRP is the new Bretton Woods」との文言も拡散したという。

Swell 2026は、単なる業界イベントにとどまらず、Rippleの現在の戦略を映す場として受け止められている。規制整備を支持する米政府高官の登壇に加え、銀行設立の最終承認取得や金融機関との協業拡大が同時期に打ち出されたことで、Rippleは規制下の金融領域との結び付きを一段と前面に押し出した。

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