XRPで、約8年半に及ぶ長期の「カップ・アンド・ハンドル」形成が意識されている。テクニカル分析上の上値目標としては8.47〜27.31ドルが示されるが、強気シナリオを本格的に見込むには、まず3.30ドルのネックライン突破が欠かせない。現時点では、長期パターンが完成するかどうかを見極める局面にある。
ブロックチェーンメディアのDecryptoが26日、こうした見方を伝えた。XRPの長期チャートでは、2018年の高値後の急落と、その後数年にわたる底固め、さらに回復局面を経て「カップ」が形成されたとみられている。2025年の高値後の下落は、「ハンドル」に当たる調整局面との解釈だ。
カップ・アンド・ハンドルは、丸みを帯びた底を付けた後、高値圏まで戻し、短期調整を経て抵抗線を上抜ける形状を指す。一般に、ハンドル局面を終えて主要な抵抗線を明確に上回った場合、上昇余地を探る際の強気シグナルとして使われる。ただ、形成過程にあるだけで上昇が保証されるわけではない。
XRPは足元で約1.29ドルと、分析時点の約1.47ドルを下回る水準で推移している。分析で最も重要な節目とされたのは、約3.30ドルのネックラインだ。カップ・アンド・ハンドルでは、この水準が上抜け判断の中核となる。
現在値から3.30ドルに達するには、約156%の上昇が必要になる。この抵抗線を明確に突破して初めて、長期パターン完成を前提とした強気のブレイクアウトが視野に入る。それまでは、8ドル超の上値目標もあくまで条件付きのシナリオにとどまる。
一方、下値では主要な支持帯の見極めが欠かせない。チャート上で最初のフィボナッチ・リトレースメント水準とされたのは約0.89ドルで、現値から約31%低い。さらに調整が深まった場合の次の主要支持帯として、約0.64ドルも示されている。現値比では約50%安の水準だ。
これらの価格帯は、単なる下値メドではなく、長期のカップ・アンド・ハンドル構造を維持できるかを見極める水準でもある。調整局面でもこの水準で下げ止まり、反発に転じれば、ハンドル形成の範囲内とみる余地が残る。反対に、0.64ドルの支持線を明確に割り込めば、長期パターンの信頼性は低下しかねない。
長期トレンドラインも注目材料だ。分析チャートにはガウシアン・トレンドカーブが示され、XRPが過去に複数回、この長期支持ゾーンに接近した後に反発した事例が挙げられている。今回も、調整過程でトレンドラインとフィボナッチ支持帯が重なる水準が重要な観測ポイントになるという。ただ、過去の反発が今回も再現される保証はない。
長期チャートで示された上値目標は、8.47ドル、13.70ドル、27.31ドル。もっとも、いずれも直ちに到達を見込む水準ではない。まずはハンドル局面を維持し、過去高値圏を回復したうえで、3.30ドルのネックラインを突破して初めて、テクニカル的に意味のある上値目標として意識される。
結局のところ、XRPの長期上昇シナリオでは、高い目標値そのものよりも、主要価格帯をどの順序で通過するかが焦点となる。3.30ドル突破は強気転換を確認するうえでの重要な節目であり、下値では0.89ドル、0.64ドル近辺で支持を維持できるかが問われる。カップ・アンド・ハンドルが完成に向かうのか、それとも追加調整で弱含むのか。今後の値動きがその分岐点となる。