米国のテレビで最も視聴時間を集めたストリーミングサービスは、NetflixではなくYouTubeだった。広告付き無料サービスも、有料の大手プラットフォームを上回る場面があり、存在感を強めている。
Engadgetが10月26日(現地時間)に報じたところによると、視聴率調査会社Nielsenが公表した7月の米国TV視聴時間シェアで、YouTubeは14.2%を占めた。Netflixの7.8%を大きく上回り、約1.8倍に達した。TV視聴時間全体に占めるストリーミングの比率は49%だった。
今回の集計は、加入者数やアプリのダウンロード数ではなく、TV画面での視聴時間をベースに算出した。スマートフォンでの視聴は対象外で、YouTube TV経由のライブ視聴も地上波・ケーブルテレビに分類されるため、YouTubeのストリーミングシェアには含まれていない。
サービス別では、Disney+、Hulu、ESPN+の合算が4.7%、Amazon Prime Videoが4.2%だった。広告付き無料サービスでは、Roku Channelが2.9%でPeacockの2.6%を上回った。Tubiも2.0%と、Warner Bros. Discovery(HBO MaxとDiscovery+の合算)の1.4%を超えた。Paramount+とPluto TVの合算シェアは2.2%だった。
Roku ChannelとTubiは、コンテンツを無料で提供する代わりに広告収入で収益化するモデルを採る。Roku Channelは専用機器がなくても、Webブラウザや一部スマートTVから利用できる。YouTubeも広告付き動画に加え、有料サブスクリプション、映画のレンタル・購入、クリエイターメンバーシップなど、複数の収益モデルを展開している。
YouTubeは昨年10月、リビングルーム向け端末での月間ポッドキャスト再生時間が7億時間を超えたと明らかにしていた。前年同月は4億時間だった。
Peacockは、ワールドカップ中継や恋愛リアリティー番組「Love Island USA」が追い風となり、7月の視聴時間が前月比15%増えた。「Love Island USA」の7月の視聴時間は49億分に達した。
一方、今回の集計には、先月6日に発表されたParamountによるWarner Bros. Discoveryの買収は反映されていない。FoxによるRokuの買収も、現時点では完了していない。
なお、Nielsenが10月22日に公表した8月の統計でも、YouTubeのシェアは15.8%に上昇し、首位を維持した。