Fortinetは26日(現地時間)、FortiGateファイアウォール向けのAIセキュリティ機能を拡充した。新たに「FortiGuardインラインAIセキュリティサービス」の提供を開始したほか、AIゲートウェイ「FortiAIgate」も機能を強化した。米SiliconANGLEが報じた。
FortiGuardインラインAIセキュリティサービスは、Fortinetのクラウド経由で既存のFortiGateに提供される。追加のAIセキュリティ基盤を構築しなくても、既存ユーザーは大規模言語モデル(LLM)やAIエージェント、Model Context Protocol(MCP)対応ツールに送信されるプロンプトをリアルタイムで検査できる。
FortiGateは従来、シャドーAIの利用検知や、AI関連トラフィックへのデータ漏えい防止ルールの適用に対応していた。今回の機能拡張では、やり取りされる内容そのものを検査対象に追加し、送信される機微情報をマスキングできるようにした。
FortiAIgateは、アプリケーションとAIモデルの間に配置するゲートウェイ製品だ。Fortinetは、IPアドレスやシグネチャに依存する従来型のセキュリティツールでは、エージェントを狙って指示を埋め込んだプロンプトを防ぎにくいと説明。FortiAIgateでは、リクエスト元の役割を確認したうえで、リクエストごとにリアルタイムで判定するとしている。
検査対象はテキストに加え、画像、動画、コードにも対応する。35種類の個人情報・機密情報を、外部に送信される前に遮断できるという。
管理者はチーム単位またはユーザー単位でコスト上限を設定できる。Fortinetによると、トークン消費を増やすよう設計されたプロンプトを、トークンを消費する前に遮断できるほか、リクエストをコンテンツ、ポリシー、コスト基準に応じて適切なモデルへ振り分けられる。
Fortinetは8月にAIセキュリティのスタートアップVirtuAIを買収しており、同社の技術はすでにFortiAIgateのガードレール機能に組み込まれているという。