JobKoreaは10月27日、2021年から2026年第3四半期までの求人情報を分析した結果、企業が掲載する職務内容や採用条件の記載が、年々具体化していると発表した。AIの普及に伴い、職種ごとに求められるスキルが変化していることが背景にあるとしている。
同社は、同期間に掲載された求人情報のうち、求人詳細の本文テキストを抽出できる案件を対象に、本文の文字数(空白含む)、項目構成、主要キーワードを分析した。
特に変化が大きかったのは「優遇事項」欄だ。優遇事項の項目を設けた求人情報の比率は、2021年の14.5%から2026年には28.3%へと、ほぼ2倍に拡大した。
「資格要件」欄を設けた求人情報の比率も、18.6%から27.3%に上昇した。2025年以降は、優遇事項の掲載比率が資格要件を上回った。
求人詳細の分量も増えている。文字数の中央値は2021年の483字から2026年には864字となり、79%増加した。平均文字数も817字から1077字へ32%増えた。
中央値は2025年の881字まで毎年増加し、2026年も同水準を維持した。
AI活用スキルに言及する求人も急増している。「AI活用」「生成AI」「プロンプト」といった関連キーワードや、ChatGPT、Claude、GeminiなどのAIツール名を含む求人情報は、2026年1〜9月に前年同期比198%増となった。
全求人に占める比率も、2024年の0.37%から2026年には1.92%へ上昇した。依然として2%未満ではあるものの、増加ペースは速いとしている。
こうした求人情報では、採用条件もより細かく示される傾向があった。AI活用関連のキーワードを含む求人情報の50.8%は、優遇事項を独立した項目として設けていたという。
職種区分の細分化も進んでいる。JobKoreaは昨年、AI関連の職種分類を1種類から、AI企画職、プロンプトエンジニア、MLOpsエンジニアなど12種類に拡大した。
JobKoreaの関係者は「AI導入の進展により、同じ職種でも期待される能力が変わってきている」とした上で、「企業は業務内容や優遇条件をより詳細に提示し、求職者はその基準に沿って自らの能力を示すことが重要になっている」とコメントした。