米予測市場プラットフォームのKalshi。写真=Kalshi

予測市場プラットフォームのKalshiは、S&P Dow Jones Indicesと提携し、同社の指数に連動するイベント契約を拡大する。契約はS&P Dow Jones Indicesが公表する公式指数値を基準に決済される。

26日付のCointelegraphによると、今回の契約により、KalshiはS&P Dow Jones Indicesのベンチマークに連動したイベント契約を優先的に提供するプラットフォームとなる。

新たに投入するイベント契約は、S&P Dow Jones Indicesの公式指数値に基づいて決済する。伝統的な金融市場で使われてきた基準を予測市場にも取り入れる形で、透明性の高い算出方法と独立した指数算出・管理体制を通じ、契約の信頼性向上を図る。

Kalshiの共同創業者兼CEO、タレク・マンスール氏は、今回の提携を個人投資家と機関投資家の需要拡大に向けた重要な一歩と位置付けた。金融業界で広く使われるベンチマークを取り込むことで、金融市場関連の契約を増やし、投資家基盤の拡大につなげる考えだ。

両社はあわせて、Kalshiの予測市場データを活用した新指数の開発も共同で検討する。対象は経済動向や政治の結果、スポーツの試合などを巡る市場の期待で、伝統的な金融資産の値動きではなく、Kalshiのイベント契約価格を基に将来の結果に対する市場予想を測る。具体的な開始時期は明らかにしていない。

今回の提携は、伝統的な金融市場の事業者が予測市場への関与を広げる流れとも一致する。Intercontinental Exchange(ICE)は昨年10月、Polymarketに最大20億ドルを投資する計画を発表した。Nasdaqも今年3月、Nasdaq100指数に連動した予測市場型契約の提供を申請し、8月にはKalshiと市場監視技術で提携した。

S&P Dow Jones Indicesの親会社であるS&P Globalは同日、ブロックチェーンセキュリティ企業OpenZeppelinの買収完了も発表した。この取引は9月に初めて公表されており、買収額は明らかにしていない。S&P Globalは買収を通じて、デジタル資産のリスク評価能力を強化するとしている。

KalshiとS&P Dow Jones Indicesの協業は、予測市場商品の拡大にとどまらず、伝統的な金融インフラと予測市場データの融合が進んでいることを示す動きといえそうだ。今後は、実際の商品投入時期や新指数開発の具体化が焦点となる。

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