Humax Mobilityの駐車インフラ運営子会社HiParkingは10月27日、ソウル市江西区マゴクにあるイデソウル病院の駐車場に、AIベースのスマート映像誘導システム「Ai-PAS」を導入したと発表した。AIカメラと電光掲示板を組み合わせ、場内の混雑把握から車両誘導までを自動化する。
今回の導入は、ソウル駅駐車場で展開したフィジカルAIベースの駐車技術を、大型病院の利用環境に合わせて高度化したもの。HiParkingは「Turu Parking」ブランドで、全国約1400カ所、計29万台分の駐車場を運営している。
イデソウル病院の駐車場は地下6階まで広がる2000台超の大規模施設だ。各フロアの構造が似ているため、初めて来院する患者や付き添いが空きスペースを探しにくいという課題があった。加えて、歩行が不自由な患者の利用が多く、自家用車への依存度も高いことから、乗降や入出庫が特定の時間帯やエリアに集中しやすい。
HiParkingは同駐車場に、AIカメラ約370台、スマート電光掲示板80台、車両ナンバー認識カメラ約20台を設置した。AIカメラは通路を含む駐車場全域の車両の動きをリアルタイムで追跡する。
収集したデータはAIサーバで分析し、混雑度や場内の流れを判定。電光掲示板などの現場設備を通じて、ドライバーを適切な経路へ誘導する。周辺状況を認識し、分析・判断したうえで対応するフィジカルAIの考え方を、駐車場運営に適用した形だ。
病院向けには、混雑が発生しやすいポイントに対応した機能も盛り込んだ。1階入口の一時停車エリアでは、一定時間以上とどまる車両を検知すると、自動で案内放送を流す。
出庫時にはエリアごとの混雑状況を踏まえ、比較的空いている出口へ車両を分散誘導する。空き区画までの経路案内に加え、歩行者の接近時や車両同士の交錯時には注意喚起も行う。管理者の対応が必要な事象は、運営システムに即時連携する。
HiParkingによると、ソウル駅では全国から集まる利用者の回転率向上に重点を置いた一方、イデソウル病院では乗降エリアの渋滞や出庫集中に対応できるよう、判断アルゴリズムと案内方式を調整したという。
同社は今後、交通拠点や医療施設で蓄積したデータと運営ノウハウをもとに、自動運転車やロボタクシーと駐車インフラがリアルタイムで情報をやり取りするV2Iインフラへとサービスを拡大する計画だとしている。
HiParkingのパク・ジュンギュ代表は、「病院駐車場は、患者や付き添いが最初に接する空間だ。ソウル駅で導入したAi-PASを病院環境に合わせて高度化し、駐車場自らが状況を認識して対応できるようにした」とコメントした。
その上で、「現在の駐車に伴う不便を減らすと同時に、将来の自動運転車やロボタクシー時代にも病院駐車場が円滑に機能できるよう、インフラ整備を進めていく」と述べた。