ティム・ドレイパー氏 写真=Wikimedia Commons

著名なベンチャー投資家で、ビットコインの強気派として知られるティム・ドレイパー氏が、ビットコインの生みの親であるサトシ・ナカモトを、既存の金融システムに挑んだ人物として高く評価した。

ブロックチェーンメディア「U.Today」が26日に報じたところによると、ドレイパー氏はForbesが選ぶ「米国で最も楽観的な250人」で76位に入ったことを受け、技術革新を生み出す原動力として楽観主義の重要性を強調。その文脈で、サトシ・ナカモトを代表例の一人に挙げた。

ドレイパー氏は「悲観論者が短期的には正しいこともあるが、進歩を前に進めるのは楽観論者だ」と述べ、技術の大きな飛躍はいずれも、当初は非現実的に見えた構想から始まったと指摘した。

具体例として、無料メールを普及させたHotmailのサビール・バティア氏とジャック・スミス氏、無料通話やビデオ通話を広めたSkypeのニクラス・ゼンストロム氏とヤヌス・フリース氏を挙げた。さらにイーロン・マスク氏についても、強い懐疑論の中でTeslaとSpaceXを立ち上げた起業家として評価した。

そのうえでサトシ・ナカモトについては、ビットコインを通じて世界経済のあり方を変えようとした楽観主義者だと位置付けた。既存の金融機関が担ってきた「信頼」の役割を、ソフトウェアに置き換えようとした発想に着目した形だ。

サトシ・ナカモトは2008年10月、ビットコインのホワイトペーパーを公表し、銀行や決済事業者といった仲介機関を介さずに取引できるP2P電子マネーシステムを提示した。特定の機関への信用に依存するのではなく、暗号技術とネットワーク参加者の合意によって取引を検証し、記録を維持する仕組みとして設計された。

ドレイパー氏自身もビットコインの初期投資家として知られる。2014年には、米政府のオークションでSilk Roadから押収された約2万9656BTCを取得した経緯がある。

今回の発言は、ビットコインを単なる暗号資産としてではなく、金融の信頼構造そのものを再設計しようとする試みとして捉えた点に特徴がある。あわせて、技術進歩の出発点は資金ではなく、起業家が描く大胆な構想にあるとの見方も示した。

ドレイパー氏はXへの投稿で、Forbesの選出について「大変光栄だ」としたうえで、「私の知る大きな成功は、いずれも偉大な楽観主義者たちによって生まれた」とコメント。「サトシ・ナカモトは楽観主義者であり、ビットコインを支えるソフトウェアによって世界経済全体を変えようとした」と述べた。

キーワード

#ビットコイン #ブロックチェーン #暗号資産 #サトシ・ナカモト #ティム・ドレイパー #Forbes #P2P #Tesla
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.