写真=AImatics

AImaticsは10月26日、車載分野で実績を積んだ軽量AI技術を工場向けに展開し、検査や工程管理の自動化を進めると発表した。現場の状況をAIが認識・判断し、実行まで担う「自律運用工場」の実現を目指す。

同社は、ドライバーの居眠りや携帯電話の使用をリアルタイムで検知する独自AIエンジン「aimNet」を開発し、これまでに52万台超の車両に搭載してきた。車載環境で動作するよう軽量化したAIを、工場向けの検査装置にも展開する。

AI外観検査装置「AIM-T1」は、少ない学習データでも多様な製造環境に短期間で対応できるようにした。従来の外観検査では、大量データの学習に1~2日を要していたのに対し、AIM-T1は学習から現場導入までを1時間以内で完了することを目指す。

あわせて、製造工程をリアルタイムで監視する「IOPM(知能型統合工程運用プラットフォーム)」も提供している。AIM-T1の検査結果をIOPMと連携させることで、不良が発生した工程を現場管理者が即座に把握できるようにする。検査データと生産・設備データを組み合わせて分析し、工程管理の最適化につなげる機能強化も進めている。

同社は今年6月、ベトナム・バクニン省に現地法人を設立した。現地で装置を組み立て・生産することで、顧客の投資回収期間を2年以内に抑えたとしている。来年下半期には、ベトナムを生産拠点として、カナダやメキシコなど北米市場へも進出する計画だ。

代表のイ・フン氏は、「製造現場のAXは、不良や異常を見つける検査から始まり、判断と実行までつながる自律運用によって完成する」とコメントした。そのうえで、「車載分野で培ったAI技術と工場現場のデータを組み合わせ、2028年までに産業現場を自律的に理解するワールドモデルの確立を目指す」と述べた。

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