実需の拡大がなくてもXRPは10ドルに達し得る――。こうした見方が浮上し、コミュニティ内で議論が広がっている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが24日(現地時間)に報じたところによると、XRP関連インフルエンサーのジャック・レクター氏は、投資家がXRPの価格余地を見極める際、有用性を過度に重視しすぎていると指摘した。投機的な買いだけでも、大幅な価格上昇は十分あり得るという主張だ。
現在のXRP価格は1.27ドル(約191円)。10ドルに到達するには、約687%高、約8倍への上昇が必要となる。焦点は、こうした上昇がネットワーク利用の拡大なしでも実現し得るかどうかにある。
XRPは2017年から2018年初めにかけての強気相場で急騰した経緯がある。2017年1月の約0.006361ドルから、2018年1月には3.84ドルまで上昇し、上昇率は6万%を超えた。
当時は、現在の支持者が強調するほどの機関投資家の関心やエコシステム拡大は見られていなかった。こうした過去を踏まえ、投機資金の流入だけでも再び大きく上昇する余地があると期待する投資家もいる。
一方で、同じような値動きが再現されるかについては慎重な見方も多い。XRPは2024年から2025年の強気相場でも、0.5ドル前後から3.66ドル超まで上昇し、上昇率は約700%に達した。
この値動きが今後数年での10ドル到達期待を高める一方で、すでに相応の上昇を織り込んだのではないかとの見方も出ている。
コミュニティの反応も割れている。一部の投資家は、投機だけでは3ドル超えでさえ容易ではないとみており、流通量がすでに600億枚を超えている点を重荷として挙げた。
X(旧Twitter)ユーザーのホワイト・ファング氏は、投機だけで大規模なラリーが可能なら、なぜ今なおそうした値動きが現れていないのかと疑問を呈した。
別のXユーザーであるウォル-E・サンタナ氏も、機関との提携、上場投資信託(ETF)への資金流入、Rippleと米証券取引委員会(SEC)を巡る法的紛争の終結が意識される中でも、XRPは期待されたほど上昇していないと不満を示した。強気材料として挙げられてきた要素が、価格に十分反映されていないとの指摘だ。
また、Ripple USD(RLUSD)のリリースを受け、XRP Ledgerの活用可能性を見直す動きも出ている。XRP支持者は、XRP Ledgerが決済やトークン化、金融サービスで広く使われるようになれば、トークン需要も増える可能性があるとみている。
これに対し、慎重派は、ネットワーク活動の拡大がそのままXRPの買い需要増につながるわけではないと反論する。
試算上、10ドルは非現実的な水準とは言い切れない。流通量を600億~650億枚と仮定した場合、XRPの時価総額は6000億~6500億ドル(約90兆~約97兆5000億円)規模に膨らむ計算になる。
その場合、XRPは時価総額上位の暗号資産としての地位を一段と固めることになる。
もっとも、実現には前提条件がある。10ドルが理論上可能な水準であっても、良好な市場環境は不可欠だ。とりわけ2025年のような強気相場では、過熱した投資家心理が投機需要を押し上げ、価格上昇を後押しする可能性がある。
次の大幅上昇が投機主導になるのか、実需拡大がけん引役となるのか、あるいはその両方が同時に作用するのか。そこが今後の最大の焦点となりそうだ。
ジャック・レクター氏は、「投機だけでXRPは2桁に到達し得る。私たちは『ユーティリティ』について語りがちだが、この状況を必要以上に複雑にする必要はない」と主張している。