XRPL(XRP Ledger)初期に登録された「1XRP=1BTC」の未約定注文が、再び注目を集めている。2014年1月1日にXRPLの分散型取引所(DEX)へ記録されたこの注文は、EvernorthがXで取り上げたことで、XRPコミュニティの象徴的な逸話としてあらためて話題になった。
ブロックチェーン専門メディアのU.Todayが24日(現地時間)、報じた。
報道によると、この注文は2014年1月1日、XRPLに標準搭載されたDEXに登録された。以後、XRPコミュニティでは初期の象徴的な出来事の一つとして語られてきたという。
再び注目が集まったきっかけは、XRPを財務資産として保有するEvernorthのX投稿だ。Evernorthによれば、2013年2月21日に「FuzzyBear」というウォレットが有効化され、その後、2014年1月1日に「1XRPを1BTCで交換する」注文が出された。
もっとも、この注文は約定しなかった。当時すでにビットコイン1BTCの価格はXRP1枚を大きく上回っていたためだ。ただ、注文の記録自体はオンチェーンに残っている。XユーザーのFuzzyBearも、自身が当該注文を出したものの成立しなかったと認めている。
FuzzyBearはあわせて、現在はそのウォレットにアクセスできず、仮に注文が成立していたとしても資産を引き出せないと説明した。
Evernorthはこの注文について、XRPが既存ブロックチェーンの限界を補う設計思想を象徴する事例だと位置付けている。より高速な決済、低コスト、そして標準搭載の分散型取引所を備える点をあらためて示すものだとしている。
この逸話はその後もコミュニティ内で語り継がれ、コミュニティプロジェクトやミームトークン「FUZZ」の着想にもつながった。約定しなかった注文でありながら、XRPLの歴史に残る記録になったというわけだ。
Evernorthの足元の動きにも関心が集まっている。同社は9月にArmada Acquisition Corp IIとの企業結合を完了し、10月12日からNasdaqでティッカーシンボル「XRPN」として取引を開始した。保有するXRPは約4億7300万XRPで、この資本をXRPエコシステム全体で活用する方針を掲げている。
XRPLはビットコインに着想を得て開発された。デビッド・シュワルツ、ジェド・マケイレブ、アーサー・ブリトは、ビットコインの課題を補う構造を目指し、決済に特化したより持続可能なデジタル資産の実現を志向したとされる。
EvernorthはXへの投稿で、2013年2月21日にFuzzyBear名義のウォレットが有効化され、2014年元日に「1XRPを1BTCで提示する」注文が出されたことや、この注文がコミュニティで象徴的な存在になったことに言及した。そのうえで、投稿内容は投資助言や有価証券の勧誘ではなく、将来見通しに関する記述を含み、実際の結果が大きく異なる可能性があると明記した。