BitMEX共同創業者のアーサー・ヘイズ氏が、イーサリアム(ETH)や主要アルトコインなど計2228万ドル(約33億4200万円)相当のポジションを縮小した。オンチェーンでは複数トークンの移動が確認されており、同氏は利益確定後、当面は様子見するとしている。
ブロックチェーンメディアのCryptopolitanによると、ヘイズ氏は24日、7種類のトークンを外部アドレスや取引所の入金アドレスへ移し、保有ポジションを圧縮した。
主な内訳は、6400ETH、1400万ENA、32万3000UNI。金額ベースでは、ETHが約1520万ドル(約22億8000万円)、Ethenaが約276万ドル(約4億1400万円)、Uniswapが約224万ドル(約3億3600万円)だった。このほか、EtherFi(ETHFI)、Aerodrome(AERO)、Pendle(PENDLE)、Zama(ZAMA)の移動も確認された。
Etherscan上では、ヘイズ氏関連の1アドレスから計8000ETHが4回に分けて送金されたことも確認できる。内訳は、Galaxy Digitalの入金アドレス向けが3200ETH、BinanceとFalconX、別アドレス向けがそれぞれ1600ETHだった。
主要ウォレットからは、1400万ENAがBinanceの入金アドレスへ送られたほか、32万3000UNIと300万ZAMAがWintermute関連アドレスへ移された。その数分後には、Wintermuteのウォレットから242万5850USDCが送金された。さらに同ウォレットは、189万ETHFIをFalconXの入金アドレスへ送り、12万PENDLEも別アドレスへ移した。Baseネットワーク上では、54万6610AEROがBinanceへ送金された。
今回の動きは、直近の強気発言とは対照的だ。ヘイズ氏は今月、「数兆ドル規模の救済措置を期待すべきだ。BTCとETHを買え」と投稿していたが、大規模なETH移動の直後には「当面は様子見し、異常シグナルの解消を待つ」と述べた。従来のリスク資産寄りのスタンスから、やや慎重姿勢に傾いた格好だ。
こうした慎重姿勢は、5月のエッセイで示していた見方とも異なる。当時は、ビットコインの底値を6万ドル(約900万円)近辺とし、12万6000ドル(約1890万円)まで上昇する可能性に言及。状況が大きく変わらない限り、Maelstromのポートフォリオを最大限のリスクを取る水準まで引き上げる考えを示していた。
6月にも、マクロ環境を理由にHYPEとNEARのポジションをすべて解消したと説明している。アナリストのZachXBTは、ヘイズ氏がHYPE、NEAR、ZEC、WLDに言及してから、わずか2週間で売却したと指摘。これに対しヘイズ氏は「買いたい人がいるというので売った」と応じていた。
今回も、強気メッセージを発した数日後に大規模な利益確定へ動いた形だ。一方で、ラベル付きウォレットにはなお1445万ENAが残っており、今回のポジション縮小が全面的な清算につながるかどうかは、今後の追加移動が焦点となる。
ヘイズ氏は「全部売った。Maelstromの方向性ポジションとして保有していたETH、ENA、UNI、そしてほかの“シットコイン”で利益を確定した。上昇するには、その前に一度下がる必要があると思う。マクロと地政学の両面で少し危うく見える。いったん脇に退き、オールクリアのサインを待つ……Brrrrr」と投稿した。