写真=ISU Chemicalの生産施設

ISU Chemicalは10月26日、生産現場のAXを進める一環として、中小企業技術情報振興院が推進する「2026年 相生型人工知能転換(AX)先導モデル構築支援事業」に採択されたと発表した。連続化学工程を対象に、時系列AIを活用した運転支援、異常予兆検知、予知保全の仕組みを構築し、エネルギー効率の改善と排出削減にもつなげる。

同事業は、大企業の製造革新の知見を基盤に、中小・中堅製造業のAX転換を支援し、横展開可能な先導モデルの創出を目指すものだ。主管企業はKolon Benitで、韓国生産性本部が協力機関として参加する。

ISU ChemicalはKolon Benitと連携し、連続化学工程の特性を反映したAIベースの運転支援体制を整備する。まずは工程制御データ、設備の稼働・履歴データ、生産実績などの現場データを統合する。

統合したデータには時系列AIモデルを適用する。時系列データの変化を学習して将来の動きを予測し、工程の異常兆候を事前に捉えるとともに、最適な運転条件の分析に活用する方針だ。

運転員の判断もAIがリアルタイムで支援する。工程条件に変化が生じた際には、AIが関連データを総合的に分析し、対応方針を提示する。AIが提案した運転条件は、あらかじめ設定した安全運転範囲内で、運転員の確認と承認を経た場合に限り工程運用に反映される。

このほか、主要設備の運転データや履歴データを基に故障の予兆を予測し、保守効率を高める予知保全体制も構築する。工程運用データとエネルギー使用情報を連携させることで、エネルギー効率の改善と排出削減も進めるとしている。

ISU Chemicalの関係者は、「今回の事業を通じてAIベースの運転支援体制を構築し、実運用の過程で工程運用の安定性と効率性の改善効果を検証していく」とコメントした。その上で、「今後はAI活用を段階的に拡大し、製造競争力の強化につなげたい」としている。

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