写真=Solus Advanced Materialsのハンガリー工場「Volta Energy Solutions Hungary」

Solus Advanced Materialsは10月26日、電池用銅箔を巡ってSK Nexilisと争っていた欧州の特許侵害訴訟で勝訴したと発表した。欧州統一特許裁判所(UPC)マンハイム地域部がSK Nexilisの請求を棄却し、訴訟費用110万ユーロの負担を命じたという。

今回の訴訟は、SK Nexilisが2025年にSolus Advanced Materialsの欧州子会社Volta Energy Solutionsを提訴したもの。争点となったのは、SK Nexilisが2023年に米テキサス州の裁判所に起こした訴訟で対象となった5件のうち、1件と同じ特許だった。同じ技術を巡る係争は、米国に続いて欧州にも及んでいた。

主な争点は、特許請求項に記載された表面粗さ指標「Rpc(Peak Count Roughness)」の測定基準にあった。当該特許では、4ミリのサンプリング長内に存在する有効ピーク数を10〜100個と定めている。

これに対しSK Nexilisは、一部測定機器の演算方式や業界慣行を根拠に、4ミリ区間で数えたピーク数を1センチ当たりに換算してRpcを算出すべきだと主張していた。

しかし裁判所は、この換算方式を採用しなかった。請求項の文言や明示された測定基準に沿わないと判断したためだ。裁判所が請求項の基準を厳格に適用した結果、Solus Advanced Materialsの製品のRpc値は、請求項で定める下限の10を下回ると認定された。

このため裁判所は、対象製品は特許の技術的範囲に含まれないとして、侵害の申し立てを退けた。

Solus Advanced Materialsの関係者は「裁判所の判断を尊重する。今回の欧州訴訟で非侵害の判断が示されたことを前向きに受け止めている」とコメントした。今後も欧州市場で安定的に事業を継続し、係争中の関連訴訟にも誠実に対応していくとしている。

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