「AIガバナンスリポート」を公表したSKT。写真=SKT

SKTは26日、AIガバナンスの原則や責任体制、運用実績をまとめた「AIガバナンスリポート」を公表した。AIの安全性と信頼性を高めるための運用体制と実行方針に加え、AIエージェントに関する管理指針も盛り込んだ。

リポートでは、自律的に判断して業務を遂行するAIエージェントを含め、AI技術全般の管理の枠組みを整理した。AIガバナンスを実際のサービスや業務にどう適用していくかを示した点が柱となる。

SKTは2021年に、人間中心の「AI追求価値」を策定した。2024年3月にはAIガバナンス原則「T.H.E. AI」を公開し、以後は同原則をサービスや業務の現場に落とし込むための管理体制を整備してきたとしている。

個人情報保護とAIガバナンスを連動させた統合管理体制も強化した。最高個人情報保護責任者(CPO)が統括する体制の下、顧客データの活用と個人情報保護を、AIサービスにおける主要な審査基準に位置付けている。

あわせて、サービス企画の段階から個人情報保護を組み込む「プライバシー・バイ・デザイン(Privacy by Design)」の原則を適用し、AIサービスのライフサイクル全体でリスク要因を点検している。社内AIエージェントについても、開発、テスト、運用、終了の各段階に一貫した管理基準を適用する。

国際標準に基づく認証取得も進めている。SKTは2024年、国内通信事業者として初めて、顧客向けAIサービスに関する国際標準「ISO/IEC 42001」の認証を取得した。今月には、社内AIエージェントの管理体制まで認証対象を広げた。

SKTは今回のリポートを通じ、AIガバナンス運用の経験と成果を共有するとともに、技術や規制環境の変化に対応しながら管理体制の高度化を進める方針だ。

SKTのチャ・ホボムCPOは「AIエージェント時代には、AIガバナンスの重要性が一段と高まっている」とコメント。「今後も変化するAI環境に先回りして対応し、AIトラスト経営を強化していく」と述べた。

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