Shiba Inuの主任開発者シトシ・クサマが、5月以降X(旧Twitter)で目立った発信を行っておらず、コミュニティの関心を集めている。一方で、レイヤー2基盤「Shibarium」では再構築作業や機能改善が続いており、エコシステム整備は水面下で進んでいる。
ブロックチェーンメディアのU.Todayは10月25日(現地時間)、クサマ氏がXで最後に投稿、または反応を示したのは2026年5月13日だったと報じた。
注目されているのは、沈黙そのものよりも、この間に行われた限定的なプロフィール変更だ。クサマ氏は2026年9月、自己紹介文を「Polish」に、位置情報を「Close」に変更した。これを受け、一部ではプロジェクトが最終段階に入ったのではないかとの見方も出た。ただ、それがShiba Inu関連なのか、同氏が別途進めるAI構想なのか、あるいは別件なのかは確認されていない。
クサマ氏が表立った発信を控える一方で、Shiba Inuエコシステムの開発は続いている。足元では、コミュニティ参加者や開発者がShibariumのインフラや周辺エコシステムに関する更新情報を共有している。
長年のコミュニティ参加者であるマズラエルは2026年9月、カル・ダイリアのメッセージを引用し、Shibariumの再構成について「すでに解決した」と説明した。一方で、DRPCによる新環境への移行作業がなお残っているとも伝えた。その後、マズラエルは最近のX上でのやり取りで、Shibariumが依然として「rebuild mode(再構築段階)」にあると言及した。再構築は完了していないものの、この数週間でレイヤー2基盤の機能改善が進んでいることをうかがわせる。
技術面の更新も続いている。マズラエルによると、複数チェーンで同一アドレスにコントラクトをデプロイするための標準ファクトリー「CreateX」が、Shibariumで稼働を開始した。Safe v1.4.1のコントラクト12件も、Safe Singleton Factoryを通じて正規アドレスにすべてデプロイされた。さらにx402もShibariumで本格稼働を始め、AIエージェントはSHIB、TREAT、ラップドBONEで決済できるようになった。
ネットワークの接続情報も更新された。ShibariumのRPCリストはEthereum-lists/chainsレジストリに新たに反映され、更新後の接続情報はChainlistで確認できるようになった。加えて2026年9月には、公式SHIBサイトとShibaSwapのページがCloudflareへ移行し、両サービスでIPv6対応が追加された。従来のホストは使われなくなったという。
コミュニティの関心は、クサマ氏がXで沈黙を破り、自ら今後の方向性を説明するかどうかと、再構築段階にあるShibariumがインフラ整備を終え、実際のエコシステム拡大につなげられるかの2点に集まっている。プロフィールに残る「Polish」と「Close」の意味は依然として明らかになっておらず、コミュニティは静かに進む開発の行方と公式メッセージを注視している。