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ビットコインは8万2500ドル前後で推移し、目先の下値の節目として市場で意識されている。暗号資産マーケットメーカーのWintermuteは、現在のもち合い局面は長続きしにくいとみており、この水準を維持できるかが今後の方向感を左右するとの見方を示した。ブロックチェーンメディアのU.Todayが20日(現地時間)に報じた。

Wintermuteは、米連邦準備制度理事会(Fed)の金融政策決定会合や中間選挙、決算発表シーズンを控え、足元のレンジ相場は維持されにくいと指摘した。秋口から続く停滞局面が終わり、相場が大きく変動する局面に移る可能性が高いとして、10月28日の連邦公開市場委員会(FOMC)を重要な節目に挙げた。

市場の警戒感を強めた要因としては、米物価指標がある。米インフレ率は3.7%に加速し、コア指数も前月比0.3%上昇した。エネルギー価格の上昇が基調物価に波及し始めたことが確認された格好だ。

この影響を受け、ナスダック指数は5.52%下落した。資金はブレント原油や米国債に向かい、マクロ要因と暗号資産市場の連動性が再び強まったことで、デジタル資産市場も揺れた。

もっとも、ビットコインの下落率は相対的に小さかった。週間では1.99%安にとどまり、8万2500ドル近辺を維持した。

上場投資信託(ETF)からは6億7900万ドルが純流出し、ビットコインは一時8万400ドルまで下落した。ただ、その後は押し目買いが入り、下げ渋った。

当面の上値と下値の目安も比較的はっきりしている。8万7000ドルを上抜ければ再び高値圏を試す展開が視野に入る一方、8万2500ドルを明確に割り込めば、7万ドル前半を再度試す可能性があるとの見方が出ている。

一方、アルトコイン市場では流動性の縮小が目立った。アルトコイン全体は週間で5.69%下落し、一部の主要銘柄を除いて資金流入は限られた。

資金はアルトコインから流出し、ビットコインとイーサリアムに集中したが、イーサリアムも週間で7.0%下落した。

Wintermuteは、ビットコインが先行して一段高となる水準に乗せなければ、アルトコイン全体の反発再開は難しいとみている。このため、XRPを含む代替トークンが単独で上昇基調を強める展開は、当面期待しにくいとの見方が広がっている。

市場内部の指標もこうした防御的な地合いを裏付けた。上位50、100、250資産の相関はそろって再び高水準に上昇しており、個別物色よりも同方向に動く相場が強まっているという。

これは、市場が銘柄ごとの選別よりも、マクロ要因に敏感に反応していることを示している。

今後の最大の焦点はFedのメッセージだ。Wintermuteは、タカ派色の強い発言が出れば、ナスダック指数の一段安とともにビットコインにも下押し圧力がかかる可能性があるとみる。

一方で、ハト派寄りのトーンに企業業績の底堅さが重なれば、買いが再び心理的な節目の上値を試すきっかけになる可能性があるとした。

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