Upholdは、XRPを大量保有するNasdaq上場企業Evernos Holdingsの株式「XRPN」の取り扱いを開始した。資格要件を満たす利用者は、同社のモバイルアプリを通じて単元未満株で購入でき、XRPを直接買わずに関連する投資機会を得られる。
ブロックチェーンメディア「U.Today」が20日(現地時間)に報じた。UpholdはXへの投稿で新規取り扱いを発表し、XRPNをXRPを財務資産として保有する企業の上場株として紹介した。投稿では「New Stock Listing: $XRPN」と案内している。
証券サービスはUphold Securitiesが提供し、株式の保管はApex Clearingが担う。
今回の取り扱い開始により、Upholdの資格要件を満たす利用者は、XRPそのものを購入しなくてもXRP関連の値動きに投資できるようになった。ただし、XRPNはXRPそのものではなく、Evernos Holdingsの株式だ。
そのため株価はXRP相場だけでなく、Evernosの企業価値や財務資産の運用、市場全体の環境にも影響を受ける。
Evernosは10月12日、ティッカーシンボル「XRPN」でNasdaqに上場した。これに先立つ10月9日には、Armada Acquisition Corp IIとの企業結合を完了している。
同社は上場時点で、約4億7300万XRPと、取引費用控除前で約3億ドルの現金を確保していたという。
これによりEvernosは、上場企業の中でも有数のXRP保有企業となった。Ripple出身のアシシ・ビルラが率い、投資家にはRipple、SBIグループ、Kraken、Pantera Capitalが名を連ねる。
Evernosは、XRPを単純に保有するだけにとどめない方針も打ち出している。10月14日には、Ripple、Kraken、Coinbase、Bitgoと連携し、2026年第4四半期から大規模なXRP財務資産を機関投資家向け戦略に活用すると発表した。
長期的には、機関向け融資や分散型金融(DeFi)の活用、そのほかの運用を通じて、1株当たりの裏付けとなるXRP数量の拡大を目指すとしている。
Upholdでの取り扱い開始は、上場直後のEvernosが投資家との接点拡大を進める動きの一環といえる。UpholdはXRP取引との親和性が高いプラットフォームであり、Evernosにとっては既存の暗号資産投資家層にアクセスしやすくなる。
もっとも、XRPNへの投資はXRPの現物保有とは性格が異なる。投資家は暗号資産価格の変動に加え、Evernosの事業運営や積極的な財務資産運用に伴うリスクも負うことになる。
XRPNはXRP関連の投資手段を広げる事例ではあるが、収益構造とリスク構造は現物保有とは分けて捉える必要がある。