画像=Arobotの二足歩行ヒューマノイド「ALICE 5」。軍需物資の運搬を想定したイメージ

Arobotは10月6日、防衛事業庁が主管する「防産革新企業」第5期に最終選定されたと発表した。最大50億ウォン(約5億5000万円)の支援を受け、二足歩行ヒューマノイドの防衛分野での実用化と量産体制の整備を進める。

「防産革新企業」は、国防分野で高い成長性が見込まれる中小・ベンチャー企業を選び、技術開発や事業化を後押しする制度だ。

Arobotは今回の選定により、技術開発と事業化に向けて最大50億ウォンの資金支援を受ける。あわせて、軍での試験運用や優秀商用品の試験導入制度との連携、国防事業受注時の加点、コンサルティング、グローバル防衛産業輸出支援なども受けられる。

同社は、従来の防衛産業企業ではない民生系の汎用ヒューマノイド企業として技術力を評価され、防衛分野に参入する点に意義があると説明した。造船や建設など、非定型の産業現場で蓄積してきた二足歩行ヒューマノイド技術を、防衛分野へ広げる方針だ。

Arobotは、ヒューマノイドの中核部品であるアクチュエーターの開発・生産から、ロボット機構の設計・製作、全身制御、オンデバイスAIまでを一貫して内製している。選定過程では、海外製プラットフォームや海外ライセンスへの依存度の低さと、技術自立性の高さが評価されたという。

二足歩行ヒューマノイドプラットフォーム「ALICE 5」には、3自由度の腰関節、4節リンク機構、リニアアクチュエーターなどを採用した。これを基盤に同社は、高重量装備の運搬や作業、野戦の不整地における自律移動・巡察、全天候下での運用、通信が制約される、あるいは途絶する環境でのオンデバイス視覚AIを活用した単独任務遂行などに向け、技術の高度化を進めている。

ALICE 5は「ロボカップ2026 仁川」で、「ベストカスタムヒューマノイドアワード(Best Custom Humanoid Award)」を受賞した。

Arobotは量産体制の構築にも着手している。最近では、安山市のAnsan Science Valley(ASV)、漢陽大学ERICA、経済自由区域庁と、量産インフラ整備に向けた業務協約(MOU)を締結した。研究開発から信頼性試験、モジュール型量産、品質管理までをつなぐ生産体制を整備する計画だ。

Arobotのオム・ユンソル代表は、「運用可能な兵力の減少と将兵の生存性向上が国防の重要課題となる中、二足歩行ヒューマノイドは、人間中心で設計されてきた既存の国防インフラを大きく改修することなく活用できるゲームチェンジャーになり得る」とコメント。「国内の原泉技術と量産インフラを基盤に、自主国防の実現と韓国の防衛産業輸出に貢献したい」と述べた。

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