スコット・ベッセント米財務長官(写真:Shutterstock)

スコット・ベッセント米財務長官が、ドナルド・トランプ米大統領の次期AI担当官候補として浮上している。トランプ大統領が新組織「AIフォース」構想を打ち出したことを受け、後任人事への関心が高まっているが、ホワイトハウスは現時点で正式決定はないとしている。

Cointelegraphが23日(現地時間)に報じたところによると、ベッセント氏は人事に詳しい関係者の間で有力候補の1人とみられている。候補にはこのほか、マイケル・クラチオス氏、スコット・クーパー氏、ショーン・ケアンークロス氏の名も挙がっている。クーパー氏は、ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitz(a16z)でマネジングパートナーを務めた経歴を持つという。

一方、ホワイトハウスは特定候補が固まったとの見方を否定した。クシュ・デサイ報道官は、正式発表前の人事報道について「根拠のない推測と受け取るべきだ」と述べた。次期AI担当官の最終決定は、なお下されていないとしている。

今回の観測は、トランプ大統領が19日に自身のSNS「Truth Social」でAI担当官とAIフォース構想に言及したことを受けて広がった。大統領はAIの規制やリスク対応を担う新組織の構想を示したものの、AIフォースの具体的な役割や権限、組織体制は明らかにしていない。

後任人事が注目される背景には、デービッド・サックス氏の退任がある。トランプ大統領は同氏を「AI・暗号資産担当官」に任命していたが、サックス氏は特別政府職員としての勤務上限に達し退任した。その後も、大統領科学技術諮問委員会を通じて大統領への助言を続けている。

ベッセント氏が実際に起用されれば、AI政策が技術規制にとどまらず、産業投資や資金調達、経済政策といった財務分野とどう結び付くかも焦点になりそうだ。ただ、現時点では候補の1人として名前が挙がっている段階で、人事は確認されていない。

今後は、トランプ政権がAIフォースの役割と権限をどこまで具体化するかが注目点となる。次期AI担当官がAI政策に専念するのか、それともサックス氏と同様に暗号資産政策まで所管するのかも、引き続き焦点となりそうだ。

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