Teslaが保有するBitcoinの評価額が、相場上昇を受けて10億ドルに迫っている。ブロックチェーンメディアのDecryptoが23日(現地時間)に報じた。保有数量は1万1509BTCで変わらず、市場価格ベースの評価額は約9億9490万ドル(約1492億円)となった。
今回の特徴は、TeslaがBitcoinを追加取得していないにもかかわらず、価格上昇だけで評価額が大きく膨らんだ点にある。Bitcoinは直近1週間で約14%上昇し、Teslaの保有分の評価額は同期間に約1億2262万ドル(約184億円)増加した。10億ドルまでの差は約510万ドル(約7.7億円)に迫っている。
オンチェーンデータ企業のArkhamはX(旧Twitter)への投稿で、Teslaが1万1509BTCを保有しており、今週のBTC上昇によって評価額が1億2262万ドル増えたと説明した。さらに、同社は4年間にわたり保有数量を維持してきたとして、評価額が10億ドルに近づいていると伝えた。
もっとも、今回の増加は現金収入や売却益ではない。Teslaが新たにBitcoinを購入したわけでも、売却して利益を確定したわけでもなく、保有数量が変わらないまま市場価格の上昇によってドル建ての評価額が押し上げられた格好だ。
Teslaは2021年初めにBitcoin投資へ本格参入した。同社は当時、15億ドル規模のBitcoin投資を公表し、一時は車両購入時のBitcoin決済も認めた。ただ、その年のうちに決済対応は停止している。
その後、Teslaは保有分を圧縮した。最大の売却は2022年に実施され、相当量のBitcoinを現金化し、売却代金として約9億3600万ドル(約1404億円)を計上した。以後、残る保有数量は現在の1万1509BTCで据え置かれている。
現状の保有規模では、Bitcoinの値動きがTeslaの保有資産評価額に直接響く。1万1509BTCを前提にすると、Bitcoin価格が1000ドル動くたびに評価額は約1151万ドル変動する計算になる。1万ドル上昇すれば、評価額は約1億1509万ドル増える。
実際、この1週間の値動きでもその構図が鮮明になった。TeslaのBitcoin評価額は1週間前の約8億7228万ドルから、足元では約9億9490万ドルへ急伸した。Arkhamが示した「10億ドルまで510万ドル」という水準を踏まえると、Teslaの保有資産評価額は今後もBitcoin相場次第で大きく変動する可能性がある。