XRP(写真=Reve AI)

XRPは直近の反発局面でも、暗号資産取引所Binanceで純流出となった。大口ウォレットからの流入が増える一方、取引所準備金の積み上がりは限定的で、取引所内に残る売り待機分が減っている可能性がある。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicは22日(現地時間)、大口ウォレットからBinanceへの大規模な流入が確認されたにもかかわらず、同取引所のXRP保有量はそれに見合うほど増えていないと報じた。

XRPは22日、1.57ドルまで上昇した後、1.51ドル台まで反落。23日には再び1.57ドル台を回復した。取引レンジは1.5062〜1.5398ドルだった。短期的には上昇の勢いが鈍ったようにも見えるが、取引所の資金フローはやや異なる動きを示している。

BinanceにおけるXRPの流入量は20.37%減、流出量は25.96%減となった。その結果、差し引きでは約10万2912XRPの純流出となった。取引所に残るXRPは、すぐに売買に回り得る在庫とみなされるため、個人ウォレットへの移動が進めば、市場で即座に売りに出せる供給量は減ることになる。

こうした動きは、足元の反発局面で一部保有者が売却ではなく移管を選んでいる可能性を示している。価格が持ち直すなかで取引所準備金が減少した点も、市場では注目材料となっている。

一方で、大口資金の取引所流入は大きく増えた。Arab ChainのCryptoQuantアナリストによると、直近30日間で大口ウォレットからBinanceに流入したXRPは約16億XRPに達した。3月以降で最も高い累計で、5〜7月に鈍っていた大口投資家の動きが再び活発化したことを示すという。

ただ、こうした流入がそのまま大規模な売り圧力につながったとみるのは難しい。BinanceのXRP準備金は26億3062万8140XRPで、四半期の基準値比で0.22%、前週比で0.34%の増加にとどまった。大口流入の規模に比べて取引所準備金の増加幅が小さいことから、市場では売り圧力の拡大よりも、資金の回転やポジション再配置の可能性が意識されている。

時価総額の動きも、極端な弱気シグナルを示しているわけではない。完全希薄化後時価総額は、上昇局面で約1030億ドルから1500億ドル超まで拡大した後、1389億7000万ドル程度まで低下した。流通量ベースの時価総額は約940億ドルに近い水準にある。

もっとも、不確定要因は残る。XRPは過去8年のうち7年で、9月のリターンが8月とは逆方向に動いた。8月が上昇で終わった2回はいずれも、9月に14%、19.6%下落した。今年のXRPは8月に30%上昇しており、2021年以降で最も強い8月となった。季節性だけで方向感が決まるわけではないが、9月末にかけては重しとなる可能性がある。

テクニカル面では、1.55ドルが上値の主要なレジスタンスとして意識されている。この水準を明確に上抜ければ、1.68ドルまで上昇余地が広がる。下値では、1.4860ドルのサポートを維持できるかが焦点となる。

今回のポイントは、大口流入が増えたにもかかわらず、取引所準備金がほとんど積み上がっていない点にある。単純な流入規模ではなく、取引所に残る在庫と純フローこそが重要だと示す事例といえそうだ。

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