Zcash(ZEC、写真=Shutterstock)

21Sharesは22日、ユーロネクスト・パリとアムステルダムに、Zcash(ZEC)を裏付け資産とする欧州初の現物ETPを上場した。併せて、ETHFIに連動する現物ETPも上場し、暗号資産の投資商品ラインアップを広げた。

Cointelegraphによると、新たに上場したZcash現物ETPは、投資家がZcashを直接保有しなくても、証券口座を通じてZECの値動きに投資できるようにした商品だ。同社は同日、DeFi関連トークンであるETHFIに連動する現物ETPも上場した。年率手数料はいずれも2.5%。

Zcash連動の上場商品は、米国ではGrayscaleが先行して投入している。GrayscaleのZcash現物ETFは、ニューヨーク証券取引所Arcaでティッカー「ZCSH」として取引されている。今回の21Sharesによる上場で、Zcash関連の投資商品は欧州にも広がった格好だ。

足元では、Zcashの価格上昇も目立つ。CoinMarketCapによると、Zcashは1500ドルを上回り、過去1年間で約1100%上昇した。こうした急騰を受け、ビットコインの代替資産として改めて注目を集めている。

Grayscaleのリサーチ責任者、ジャック・パンドル氏は、Zcashが「後発優位」を生かせる可能性があるとの見方を示した。同氏は、この構造がビットコインの強いネットワーク効果を一部相殺し得る一方、Litecoin(LTC)など既存の代替資産はそうした優位性を打ち出すのに苦戦してきたと説明した。

マイニング業界でもZcashの存在感は強まっている。Fortitude Digital Miningは、2026年上半期のZEC生産量の約28%を採掘したと公表した。注力する理由として、プルーフ・オブ・ワーク方式、供給量の上限、プライバシー機能を挙げている。

もっとも、コスト負担は軽くない。21Sharesが上場したZcash ETPとETHFI ETPの年率手数料2.5%は、欧州のビットコインやイーサリアム関連商品の多くと比べて高い水準にある。ニッチな需要をどこまで取り込めるかが今後の焦点となる。

今回の上場は、規制下の投資商品が主要暗号資産にとどまらず、プライバシーコインやDeFiトークンにも広がりつつあることを示している。Zcashの価格上昇、米国でのETF投入、マイニング業界の関与拡大が重なるなか、従来型金融の枠組みの中でどこまで存在感を高めるかが注目される。

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