Dogecoinが、X(旧Twitter)の取引機能拡充を材料に6月以来の高値を付けた。もっとも、上昇は続かず、その後は0.10ドルを割り込んだ。未決済建玉の急増も確認されており、市場ではレバレッジ主導の上昇だった可能性が意識されている。
22日付のDecryptによると、Dogecoinは一時0.1059ドルまで上昇し、6月以降で最も高い水準を付けた。
XはGemini、Kraken、Coinbase、Moomoo、Interactive Brokersと連携し、ユーザーがアプリ上のタイムラインからハッシュタグを通じて直接取引できるようにしたと公表した。市場では、これをDogecoinがXの金融サービスに一段と組み込まれる兆しと受け止める見方が広がった。
ただ、買いは続かなかった。価格はその後0.0992ドルまで下落し、終値は前日比0.62%安となった。一時急伸後に戻り売りに押された格好だ。
こうした動きはDogecoinに限らない。ビットコイン高を背景に市場全体でリスク選好が戻る中、資金は値動きの大きいミームコインにも向かい、Pepe(PEPE)やShiba Inuも上昇した。Dogecoinもその流れの恩恵を受けたとみられる。
一方、需給面には不安定さが残る。Dogecoinのデリバティブ未決済建玉は1時間で約10%増え、約3億5000万ドルに拡大した。現物主導というより、レバレッジ取引が上昇を押し上げた可能性を示す動きと受け止められた。
テクニカル指標は、短期的な過熱感とトレンドの強さを併せて示している。日足の相対力指数(RSI)は69.4と強気圏を維持したが、過熱の目安とされる70に接近した。平均方向性指数(ADX)は32.5と25を上回り、相場の方向感が強まっていることを示した。スクイーズ・モメンタム指標でも、圧縮されていたボラティリティが上方向に放出されたことが示された。モメンタム自体はなお小幅マイナスながら、改善の動きが確認された。
ただし、中長期のチャートではなお重さが残る。50日指数移動平均線は引き続き200日指数移動平均線を下回っており、長期の弱気シグナルとされるデッドクロスは解消していない。50日線が200日線を再び上回るには、数週間にわたる継続的な買いが必要になる。
足元の反発は、X関連の材料、リスク選好の回復、ミームコインへの資金循環が重なった結果といえる。ただ、終値ベースで0.10ドルを維持できず、上昇の相当部分がレバレッジに依存していた可能性もあることから、トレンド転換とみなすのはなお早い。今後は、Xでの関連サービス拡充が続くかに加え、Dogecoinが現物買いを伴って0.10ドルを回復し、デッドクロスを解消できるかが焦点となる。