ソニーのPlayStation 5(PS5)をいま買うなら、価格と機能のバランスでは「PS5スリム」のディスクモデルが最も現実的な選択肢になりそうだ。デジタル版より50ドル高いが、1TBストレージに加えディスクドライブも備え、用途の幅が広い。
米ITメディアのEngadgetが21日(現地時間)に報じた。現行のPS5ラインアップは「PS5スリム」と「PS5 Pro」に大別される。PS5スリムはデジタル版とディスクモデルを用意する一方、PS5 Proはデジタル版のみの展開となっている。
価格差は明確だ。PS5スリムのデジタル・エディションは825GBストレージを搭載し、価格は600ドル。これに対し、ディスクモデルは1TBストレージとディスクドライブを備え、650ドルで販売されている。
両者の差は50ドルにとどまる。この追加負担でストレージ容量は175GB増え、パッケージ版ゲームにも対応する。デジタル版を購入した後でディスクドライブを追加する場合は、別途80ドルが必要になる。
ただし、初期型の非スリムPS5デジタル・エディションは、別売りディスクドライブには対応しない。
ディスクモデルを選んでも、ゲームをディスクから直接起動するわけではない。パッケージ版でも、実際のプレイにはゲームデータを内蔵ストレージへインストールする必要がある。
それでもディスクモデルに利点はある。パッケージ版ソフトは、オンラインのデジタル販売より安く購入できるケースが少なくなく、初期費用を抑えやすいからだ。
ストレージ容量の差も見逃せない。最新ゲームはインストール容量が大型化しており、標準で1TBを備えるディスクモデルは、825GBのデジタル版より容量面で有利だ。追加SSDが必要になる時期も、そのぶん先に延ばしやすい。
一方、PS5 Proは別軸で判断すべきモデルといえる。価格は900ドルと、PS5スリムを大きく上回る。
足元では入手しにくい場面もあり、GTA VIへの期待から需要が高まり、一部では定価を上回る価格で販売されるケースもあるという。PS5 Proを検討しているユーザーは、定価で確保しづらい場合、無理に急がず市場動向を見極める選択もありそうだ。
ディスクドライブの価値は、今後変わる可能性もある。ソニーは2028年以降にゲームディスクの生産を終了する計画とされており、今後パッケージ版を買う予定がないユーザーにとっては、必要性が薄れる可能性がある。
もっとも、ディスクドライブはゲーム専用ではない。PS5はブルーレイとUHDブルーレイの再生に対応しており、映画視聴用のプレーヤーとしても利用できる。
特に4Kブルーレイは、ストリーミングサービスより圧縮が少なく、高画質・高音質を重視するユーザーには有力な選択肢となる。ホームシアター環境があれば、ゲーム以外でも活用余地は大きい。
UHDブルーレイプレーヤーを別途購入すれば数百ドルかかる可能性があることを考えると、ゲーム機と映像再生機を兼ねたいユーザーにとって、ディスクモデルのメリットは小さくない。
総合すると、PS5スリムではディスクモデルとデジタル版の50ドル差が最大の判断材料になる。わずかな上乗せで1TBストレージとディスクドライブを確保でき、パッケージ版ゲームに加えてブルーレイ再生まで対応するためだ。
高性能を最優先するならPS5 Proという選択肢もあるが、価格は高い。パッケージ版ソフトをほとんど買わず、ディスクドライブの必要性が低いユーザーでなければ、現行価格ではPS5スリムのディスクモデルが最もバランスの取れた構成といえそうだ。