AIネイティブインフラを手掛けるスタートアップのAidnosは9月22日、企業向けメタエージェントOS「NOS(AI Native Intelligence Foundation)」の提供を開始したと発表した。AIエージェントの開発から運用までを対象に、要件定義、既存システム連携、CI/CD、IaC、知識資産化、利用量計測・精算を一体で支援する。
同社によると、NOSは「Agent Mega Factory」ソリューションとして、6つの中核モジュールで構成される。
要件仕様を標準化する「PromptAid」は、開発者の要求事項や自然言語のドラフトを、AIが解釈・実行しやすい標準データスキーマ「Requirement Structure」に変換する。これにより、要件の食い違いに伴う手戻りを30%以上削減できるとしている。
レガシー連携ゲートウェイの「CouplerAid」は、ERP、CRM、DBなどの社内基幹システムや外部APIとの接続を担う。RBACとOAuthベースのセキュリティブリッジを備え、セッショントークンの同期に加え、データ漏えいを防ぐセキュアな連携を実現するとしている。
知的生産・CI/CDエンジンの「ForgeAid」は、AIが生成したソースコードやマニフェストをITILプロセスと連携させる。品質ゲートを通過し、管理者の最終承認を得た成果物だけを本番環境へ自動配布する仕組みだ。
インフラオーケストレーションを担う「CloudAid / HostedOn」は、アプリケーションとエージェントの実行基盤をIaCで管理する。あわせて、K-ICSのネットワーク分離規制に対応した、外部ネットワークを遮断するオンプレミス向けの隔離配布パッケージ「HostedOn」も提供する。
「IntelligenceAid」は、全社の開発ソースコードとエージェントを企業固有の知識資産「Corporate DNA」として集約する中央リポジトリだ。重複開発を30%~45%抑制できるほか、実行ログを基に継続的に再学習するフィードバックの仕組みも備えるという。
利用量計測・精算を担う「MarketAid」は、API呼び出しトラフィックとインフラ使用量をリアルタイムで計測し、部門ごとの利用クオータを自動制御する。社内の知識資産取引やクレジット「AID」の精算も処理する。
同社はプライベートベータでのPoC結果として、NOS導入後に全社の開発生産性が20%向上し、デプロイのリードタイムは40%短縮したと説明した。AI生成コードの手戻り率は30%低下し、ITコンプライアンス対応や監査準備にかかる期間も80%減少したとしている。
チャン・ギフン代表は「AIの本質的な課題は技術そのものではない。企業が投資すべきなのは、より多くを作る力ではなく、生み出された成果を信頼し、継続的に運用できる力だ。制御されない生産性向上は、組織のボトルネックをすぐに生む」とコメントした。
その上で「NOSは、個別に分断されていたツールレベルのAIコーディングを、企業全体で標準化された『知識資産の自動化工場』へと転換する。AIエコシステム全体における重要なマイルストーンになる」と強調した。