ビットコインとEthereum 写真=Shutterstock

大口の暗号資産投資家が、ビットコイン1107枚を売却してEthereum3万4422枚を取得し、その全額をステーキングに回したことが分かった。売却額は約8676万ドル、購入額は約8650万ドルだった。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが21日(現地時間)に報じた。これらの取引は、直近5日間にHyperliquidで進められたという。

今回の動きで注目されるのは、単にビットコインをEthereumに入れ替えただけでなく、取得したEthereumの全量をステーキングした点だ。値上がり益に加え、ステーキング報酬の確保も狙った運用とみられる。

また、ビットコインの売却代金の大半がEthereumの購入に充てられた点も目を引く。暗号資産市場から資金を引き揚げたのではなく、投資先をビットコインからEthereumへ振り替えたうえで、追加の収益機会を狙う構図だ。ただし、Ethereumの価格が下落した場合の損失リスクは残る。

市場では今回の資金移動を、足元のビットコインとEthereumの値動きとあわせて見ている。ビットコインは現在8万6000ドル台で取引されており、主要なレジスタンスを上抜けた。5月には同水準で上値を抑えられた経緯があり、上昇を維持できるかが焦点となっている。

Ethereumも上昇基調を強めている。2400~2550ドルのレンジを上抜けた後、足元では2770ドル近辺で推移している。主要な移動平均線を上回る水準で、比較的安定した値動きを保っているという。

相対力指数(RSI)は高水準にあるものの、直近のレンジから大きく乖離しているわけではない。過去の一部急騰局面で見られたような強い過熱シグナルとはなお距離があるとの見方も出ている。

もっとも、単一の大口投資家による取引だけで、市場全体の資金がビットコインからEthereumへ移っていると結論づけるのは早計だ。今回の動きが個別の資産再配分にとどまるのか、それとも他の大口投資家にも広がるのか、今後の資金フローを見極める必要がある。

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