Rivianの次世代電気自動車(EV)「R3」が、「R2」を大きく下回る価格帯で投入される見通しとなった。RJ・スカリンジCEOが複数のインタビューで、R3をR2より低価格に設定する方針を示した。
電気自動車専門メディアのInsideEVsが21日(現地時間)に報じた。スカリンジ氏は最近のインタビューで、R3について「R2より明確に低い価格帯にする」と述べたという。
スカリンジ氏はThe New York Timesのインタビューでも、R3について「次の製品であるR3は、より低い価格帯に入る。価格はまだ公表していないが、かなり下がる」と説明した。さらに後続モデルのR4についても、R3より低価格になるとの考えを示した。RivianがミッドサイズEVのR2を起点に、より手ごろな価格帯へ車種を広げる方針を打ち出した格好だ。
Rivianは現在、R2の展開を進めている。記事によると、発売初期に投入される上位仕様は6万ドルに近い価格帯になる見込みだ。一方で同社は、2027年末までに4万5000ドルからのR2標準車を投入する計画を示している。後輪駆動をベースとし、同社推定の航続距離は275マイル超としている。
こうした前提からみると、R3はR2標準車をさらに下回る価格帯に設定される可能性が高い。InsideEVsは、R3の価格が4万ドルを下回る可能性があると伝えた。Rivianは現時点で正式な価格を明らかにしていないが、R3は同社にとって事実上の普及価格帯EVを担うモデルになるとの見方もある。
R3は公開当初からR2に劣らない関心を集めてきたが、詳細な仕様はなお限られている。生産は、Rivianが米ジョージア州に建設を予定する新工場で行う計画で、開始時期は2028年とされる。販売は高性能のオフロード志向モデル「R3X」から始める予定だ。スカリンジ氏が先行モデルとしてR3Xに言及していたことも、この方針と整合する。
一方、次世代ラインアップの全体像はまだ見えにくい。スカリンジ氏が言及したR4は、R3より低価格になる見通しが示されたものの、車体形状などの詳細は公表されていない。ただ、同氏は2025年のポッドキャストで、R4とR5について「大きく異なる2車種だが、同じプラットフォームを共有する兄弟モデル群だ」と説明している。単一プラットフォームを軸に、より広い価格帯をカバーする構想がうかがえる。
もっとも、Rivianにとって当面の最重要課題はR2の立ち上げだ。同社は今年6月にR2の納車を開始しており、この新型車を通じて年内に最大7万台のEV販売を見込む。スカリンジ氏も昨年のポッドキャストで、R2について「必ず成功させなければならない」と語っていた。R3やR4の具体的な競争力は、まずR2の量産と市場定着の進展を見極めたうえで、よりはっきりしてきそうだ。