Bitmine Immersion Technologiesのイーサリアム保有量が598万枚に達し、流通量ベースで全供給量の約4.9%を占める水準となった。総保有資産は171億ドルに拡大しており、同社は保有ETHの大半をステーキングに回して収益基盤の強化も進めている。
Cryptopolitanが21日(現地時間)に報じたところによると、Bitmineの現金と暗号資産を合わせた総保有資産は171億ドルに増加した。イーサリアムの流通量を1億2200万枚とした場合、同社の保有比率は約4.9%となり、5%の節目に迫っている。
同社のトム・リー取締役会議長は、この目標を「5%の錬金術(Alchemy of 5%)」と呼んできた。Bitmineは、2025年6月30日に財務戦略を始動して以降、毎週イーサリアムを買い増しているとしている。
保有拡大のペースも続いている。Bitmineは9月14日時点で595万6378ETHを保有し、直近7日間で2万7180枚を追加購入したと発表した。前週にも2万8086ETHを買い増しており、保有量は593万枚台に乗せていた。
保有資産規模も拡大した。前回は158億ドルだったのに対し、今回は171億ドルとなった。
足元では市場環境も追い風となっている。イーサリアム価格は直近24時間で約5%上昇し、2772ドル(約41万5800円)を付けた。米証券取引委員会(SEC)が9月17日、トークン化米国株の規制上のルート整備につながる命令を出した後、上昇基調が強まったとみられる。
こうした動きを受け、Bitmine株は約6%高の27.42ドル(約4110円)となった。競合のSharplinkは5%高、Coinbaseも6%上昇した。
Bitmineは保有するイーサリアムをステーキングし、利回り収入の積み上げも進める。9月14日時点では、保有量の約85%に当たる約507万枚を、自社の「Made in America Validator Network(MAVAN)」と提携先を通じてステーキングした。
同社は、現在の利回り2.62%を前提にすると、年間のステーキング収益は最大3.34億ドルになると試算する。保有するイーサリアムの全量をステーキングした場合、年間収益は3.92億ドルに拡大する見通しだ。
イーサリアムの備蓄を通じて保有資産を積み上げる一方、ステーキングで追加収益を確保するのが同社の基本戦略となっている。
MAVANは、Bitmineが財務戦略の第2段階として今年3月に立ち上げたネットワークだ。当時、トム・リー氏は「世界的なステーキングおよびオンチェーンインフラの主要プラットフォームの一つを構築する」と述べていた。
トム・リー氏は、イーサリアムの中長期的な成長余地にも強気の姿勢を示している。トークン化とエージェント型AIの拡大が進めば、今後数年でイーサリアムの収益率がビットコインを上回る可能性があると主張してきた。あわせて、120億ドル超のトークン化米国債商品が、すでにイーサリアムネットワーク上で決済されているとも指摘した。
Bitmineは、イーサリアム保有比率の引き上げ、ステーキング収益の確保、オンチェーンインフラの整備を並行して進めている。今後は、供給量の5%保有の達成とステーキング比率の拡大が焦点となる。