XRPは足元で反発したものの、先物市場では売り優勢の地合いが続いている。ブロックチェーンメディアのDecryptoが21日(現地時間)に報じた。
24時間のショート取引量は21億8000万ドルで、ロング取引量の21億2000万ドルをわずかに上回った。
XRPは16日に1.25ドルまで下落した後、記事執筆時点では1.482ドルまで戻した。安値から18.5%上昇した計算になるが、先物市場ではなお下落継続を見込むポジションが優勢だった。直近24時間のテイカー比率は、ショートが50.67%、ロングが49.33%だった。
もっとも、取引所ごとのポジション動向は一様ではない。Binanceでは個人投資家のロング・ショート比率が2.25と強気圏に入り、大口投資家口座は2.62で「極度の強気」とされた。大口投資家の保有ポジションも2.10で強気を示した。
OKXでも個人投資家の比率は1.91、大口投資家の保有ポジションは2.18と、いずれも強気だった。Bybitではロング偏重がさらに強く、個人投資家と大口投資家口座はいずれも3.12で、「極度の強気」水準に達した。
一方、スマートマネー指標は異なるシグナルを示した。XRPのセンチメントはBinanceとBybitで「極度の弱気」と判定され、OKXのみが「極度の強気」となった。
個人投資家や大口投資家が戻りの継続を意識する一方、スマートマネーでは今回の反発が失速するとみる向きがあったことになる。市場では、上昇局面を戻り売りの機会と捉える動きが出ていた。
清算動向も、反発局面でどのポジションに負担がかかったかを映している。直近24時間の清算総額は946万3865ドルで、このうちショートの清算が798万4460ドルを占めた。ロングの清算は147万9404ドルだった。
直近1時間の清算額は467万ドル。内訳はショートが455万ドル、ロングが12万3150ドルだった。
同様の傾向はより長い時間軸でも続いた。直近4時間の清算額は549万ドルで、うち534万ドルがショートだった。直近12時間では清算総額731万ドルのうち、ショート清算が652万ドルと大半を占めた。
XRPのボラティリティは8.28%を超え、1928人のトレーダーが清算を余儀なくされた。21日の単一清算として最大だったのは104万7857ドルだった。
足元の清算強度は7日平均の0.70倍、直近30日間のピーク比では0.27倍にとどまる。市場全体でレバレッジが低下する中、積み上がったショートポジションが先に圧力を受ける構図が浮かんだ。ただ、市場全体に連鎖清算が広がる局面には至っていない。
こうした値動きは、短期的なショートスクイーズ余地も残す。XRPが1.48ドルを上回って推移すれば、追加のショート清算が買い需要を誘い、1.60〜1.65ドルのレジスタンスを試す展開もあり得る。さらに同水準を上抜ければ、次の節目として1.80ドルが意識される。
半面、弱気シナリオもなお有効だ。BinanceとBybitで示されたスマートマネーの「極度の弱気」判断どおりに反発の勢いが鈍れば、1.35〜1.38ドルが最初のサポートとして意識される可能性がある。そこを割り込めば、16日の安値である1.25ドルが改めて主要な下値めどとなる。