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AMDの時価総額が21日、初めて1兆ドル(約150兆円)を突破した。AI半導体需要の拡大と好調な業績を背景に株価が上昇し、データセンター事業の成長やAnthropicとの協業も投資家の評価材料となった。

海外メディアの報道によると、AMD株は過去最高圏まで上昇し、同社は時価総額1兆ドルの大台に乗せた。市場では、AMDをNVIDIAの有力な競合先にとどまらず、データセンター向けの計算基盤を担う主要企業として評価する見方が広がっている。

2026会計年度第2四半期の売上高は115億ドル(約17兆2500億円)で、前年同期比50%増だった。このうちデータセンター部門は67億ドル(約10兆円)と、同107%増と大きく伸びた。

非GAAPベースの1株当たり利益は1.66ドル(約249円)で、前年同期比82%増。AIとデータセンター向け需要の拡大が業績を押し上げた。

足元では、AMDが製品価格を10%引き上げるとの報道も出ており、収益の押し上げ要因として注目されている。ただ、これはAMDが決算発表で正式に示したガイダンスではなく、外部報道に基づく内容だ。

AI半導体需要が半導体市場の主要な成長ドライバーとなるなか、AMDはAI関連銘柄としての評価を一段と強めている。なかでも、7月に発表したAnthropicとの戦略的協業は、同社のAI事業拡大への期待を高める材料となった。

Anthropicは、AMDの「Instinct MI450」シリーズGPUを最大2GW規模で導入する計画で、最初の1GW規模の配備は2027年上期に始める予定という。AMDはAnthropicに最大50億ドル(約7兆5000億円)を戦略投資する方針も示している。

株価も急騰している。AMD株は2026年に入ってから約185%上昇。21日は前日比9.95%高の615.52ドルで取引を終え、取引時間中には616.68ドルまで上昇して上場来高値を更新した。これを受け、時価総額は初めて1兆ドルを超えた。

もっとも、AI半導体市場を主導するNVIDIAとの差はなお大きい。NVIDIAの時価総額は約5兆4000億ドル(約810兆円)に達する。

それでもAMDは、AI向けGPUに加え、サーバー向けCPUやデータセンター向け統合システムへと事業領域を広げており、NVIDIAとの競争領域を拡大している。

中長期では、データセンター事業の成長持続性が焦点となる。リサ・スーCEOは第2四半期決算のカンファレンスコールで、データセンター部門の売上高が2027年に前年比で2倍超となる見通しを示した。

AMDは成長要因として、AIデータセンター需要の拡大、サーバー向けCPUの成長、AIアクセラレーターと「Helios」システムの供給拡大を挙げている。AI需要を追い風にデータセンター事業をどこまで拡大できるかが、今後の成長を左右する主要なポイントとなりそうだ。

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