XRPが暗号資産のオプション市場で、短期的な値動きの大きさを織り込む銘柄として存在感を強めている。9月27日までの想定変動率は主要銘柄の中で最も高く、先物市場ではショートの清算後にロング優勢の構図が鮮明になっている。
21日付のブロックチェーンメディアU.Todayによると、Coinbase Marketが示したXRPの9月27日までの1標準偏差ベースの想定変動率は約8.9%だった。
これはSolanaの8.0%、イーサリアムの6.9%、ビットコインの5.0%をいずれも上回る水準。Coinbaseが追跡する主要4銘柄の中で、XRPに最も大きな変動が織り込まれていることを示す。
XRPの想定変動率は、過去7日間の実現変動率の中央値である約5%の1.79倍に達した。
現物価格が1.51ドルで推移していることを踏まえると、8.9%の変動率は単純換算で下値が1.37ドル、上値が1.64ドルに相当する。もっとも、これは値動きの大きさを示すもので、相場の方向性そのものを示唆するものではない。
市場では、上昇か下落かよりも、値幅そのものに対する織り込みが強まっている。
こうした動きはデリバティブ市場の指標にも表れている。CoinGlassの集計では、XRP先物の直近24時間の取引高は約68億ドル。建玉は約35億6000万ドルまで増加した。
同期間のXRP価格は約6.7%上昇し、1.51ドル前後で取引された。
上昇局面ではショート勢の損失が膨らんだ。直近24時間で清算されたXRPポジションは約1920万ドルで、このうちショートが約1700万ドルを占めた。
上昇初動でショートが大きく巻き戻された格好だ。
その後は先物市場でロング優勢が強まっている。BinanceのXRP/USDTにおける口座ベースのロング・ショート比率は約2.18となり、上昇期待を背景にロングに傾いていることがうかがえる。
一方で、ロングが過度に積み上がれば、相場が反転した際に重荷となる可能性がある。
資金フローは方向感を欠いた。直近24時間ではXRP先物市場に約18億1000万ドル(18.1億ドル)が流入する一方、ほぼ同規模の資金が流出し、売買は拮抗した。
ただ、7日累計の純流出は約2億9300万ドルに達しており、中期的には資金流出圧力がなお残っている。
これらの指標は、XRPが短期的な方向感を欠く一方で、大きく振れる可能性を市場が織り込んでいることを示している。オプション市場では主要暗号資産の中で最も高い変動率が意識され、先物市場ではショート清算後にロング優勢が進んでいる。市場の関心は、XRPが実際にこの想定レンジに近い大きな値動きを見せるかどうかに集まっている。