米国で販売されるiPhone 18 Pro Maxに、Apple自社製ではなくQualcomm製のセルラーモデムが搭載されていることが分かった。半導体分析会社TechInsightsの分解調査で、Qualcomm Snapdragon X80を採用していることが確認された。
米ITメディア9to5Macが19日(現地時間)、TechInsightsの調査結果として報じた。対象は米国向けiPhone 18 Pro Maxで、分解の結果、モデムはQualcomm Snapdragon X80だったという。
Appleは技術仕様ページで、iPhone 18 Proシリーズに自社開発のC2セルラーモデムを搭載すると案内している。また、米国以外で販売されるiPhone 18 Pro Maxについても、C2を搭載するとされている。
一方、米国で販売されるiPhone 18 Pro Maxについては、Appleはモデムの種類を明示していなかった。
米国版iPhone 18 Pro MaxはQualcomm製モデムを採用するとの見方が以前から出ていたが、今回の分解でそれが裏付けられた。TechInsightsによると、今回確認されたSnapdragon X80は、世界市場向けのiPhone 17 ProおよびiPhone 17 Pro Maxに搭載されたものと同じモデルだという。
Appleのモデム採用状況をみると、米国市場ではiPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro MaxにQualcomm Snapdragon X71を搭載していた。その後、iPhone 16eではApple C1を採用し、iPhone 17、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro MaxではQualcomm Snapdragon X80を採用した。
さらに、iPhone AirとiPhone 17eにはApple C1X、iPhone 18 ProとiPhone DuoにはApple C2を搭載した。これに対し、米国版iPhone 18 Pro MaxではQualcomm Snapdragon X80が引き続き採用された格好だ。
AppleはC2について、AIを活用して通信品質と信頼性を高めたと説明している。C1X比でアップロード速度が大幅に向上し、消費電力は15%少ないともしている。C2は従来のC1、C1Xと異なり、ミリ波5Gにも対応する。
Appleは、米国版iPhone 18 Pro MaxでQualcomm製モデムを維持した理由を公式には説明していない。記事では、AppleとQualcommの既存契約が影響した可能性にも触れているが、現時点では推測の域を出ていない。Qualcommは2023年、Apple向けに2026年までスマートフォン用モデムを供給する契約を発表している。
TechInsightsは今回の分解で、Qualcomm Snapdragon X80のほか、Apple N1無線モジュールや新しいミリ波アンテナモジュールも確認した。今後は、AppleとQualcommのモデム構成に加え、A20プロセッサや無線部品の詳細分析を進めるとしている。