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約14年9カ月にわたって動きのなかった100BTC保有ウォレットで、資金移動が確認された。オンチェーン分析では、受領時と比べた評価額の上昇率は約248万6052%に達するという。アドレス分類を手がけたGalaxy Researchは、このウォレットを「Noah Doe #3113」に位置付けており、ニューヨーク州で進む長期休眠ビットコインアドレスを巡る訴訟との関連にも関心が集まっている。

ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、このウォレットは2011年11月に100BTCを初めて受け取って以降、長期間取引がなかったが、ブロック967732で移動が確認された。

100BTCの評価額は、受け取った当時と比べて約248万6052%上昇した。受領時期は、サトシ・ナカモトが公の場から姿を消した後の時期に当たり、その後は長く休眠状態が続いていた。

Galaxy Researchはこのアドレスを「Noah Doe #3113」に分類している。この呼称が注目される背景には、ニューヨーク州で進む長期休眠ビットコインアドレスの所有権を巡る訴訟がある。2026年3月には、ニューヨーク州最高裁に対し、3万9069のビットコインアドレスにひも付く370万BTC超の所有権確認を求める訴えが起こされた。

原告の「ノア・ドー」と、匿名のワイオミング州のLLC2社は、長期間休眠しているビットコインの所有権を自らに認めるよう裁判所に求めている。訴状では、これらの中にサトシ・ナカモトに関連するコインが含まれるとも主張している。

この訴訟では今月初めに審問が開かれ、暗号資産コミュニティの関心を集めた。今回の100BTC移動についても、単なる古いウォレットの再活性化にとどまらず、長期未使用ビットコインを巡る法的紛争との関連を指摘する見方が出ている。

オンチェーンデータによると、この100BTCは2012年11月28日の第1回半減期前に採掘された可能性が高い。第1回半減期までの21万ブロックで発行されたビットコインは計1050万BTC。当時のブロック報酬は1ブロック当たり50BTCだった。アドレスに100BTCちょうどが記録されていたことは、保有者が初期の採掘者だった可能性を示している。ただし、これを裏付ける追加の材料は確認されていない。

Galaxy Researchによると、50BTCのコインベースUTXO(初期採掘報酬の出力)のうち、17万2042件(83.5%)はすでに使用済みで、その大半は2014年以前に移動している。一方、未使用の50BTC出力は3万3995件で、規模は約169万9000BTCに上るという。

このうち2万1922件、約109万6000BTCは、サトシ・ナカモトが採掘した数量と推定される。残る未使用の初期採掘報酬の64.5%を占める計算だ。今回の移動は、初期採掘分の相当量が依然として市場外にとどまっている実態を改めて浮き彫りにした。

もっとも、今回の移動が所有権紛争への対応なのか、売却を視野に入れたものなのか、あるいは保管先ウォレットの変更なのかは確認されていない。長期休眠分が動いたという事実だけで、保有者の意図や市場への影響を断定するのは難しい。今後の資金フローと訴訟の行方をあわせて見極める必要がある。

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