Hana Bankは、ブロックチェーン基盤を活用した外貨デジタル債を発行し、国内の外貨債市場で初めて当日決済(T+0)を実現した。従来は3〜5営業日を要していた決済期間を発行当日に短縮し、資金調達の効率化につなげた。
同社は9月18日、国際証券集中保管機関(ICSD)のEuroclearが提供するブロックチェーン基盤「D-FMI(Digital Financial Market Infrastructure)」を活用し、1億ドル(約150億円)規模の5年物外貨デジタル債を発行した。9月21日に発表した。
デジタル債は、発行や登録、決済など一連の手続きを分散型台帳技術(DLT)のネットワーク上で処理する債券を指す。今回の起債は、国内金融機関として初めてEuroclearのブロックチェーン基盤を活用した事例だとしている。
今回の債券では、配分と資金決済を発行当日に完了するT+0方式を採用した。分散型台帳技術を使って債券配分と資金決済を処理し、外貨債の発行で通常3〜5営業日かかる決済期間を短縮した。
投資家の利便性にも配慮した。Euroclearの既存の国際決済ネットワークと連携し、外貨債発行に用いるグローバル中期債(GMTN)プログラムの既存書類をそのまま活用できるようにした。
今回の発行では、Standard Charteredが単独主幹事を務め、債券のストラクチャリングから発行、販売までを担った。
Hana Bankの関係者は「1億ドル規模のデジタル債発行と当日決済の実現は、資金調達手段の多様化とブロックチェーン技術の資本市場での活用という点で意義がある」とコメントした。