ビットコインの月足フィッシャー・トランスフォームで、4回目となる強気クロスが確認された。過去の同様のシグナルは弱気相場の底と重なっており、市場では長期的な底打ち観測が再び強まっている。
Cointelegraphが18日(現地時間)に報じたところによると、アナリストのウィリー・ウー氏はこの指標を根拠に、ビットコインの長期的な底がすでに形成された可能性があると分析した。
フィッシャー・トランスフォームは、価格変動を平滑化し、トレンドの強弱や転換点を見極める際に用いられる指標。ウー氏は、月足チャートでフィッシャーラインとトリガーラインが急角度で上向きに交差する局面が、これまでビットコインの弱気相場の底と重なってきたと説明した。
ウー氏は「これまでの3回はいずれもビットコインの底と明確に重なり、ダマシはなかった。今回のシグナルは記録上4回目だ」と指摘した。
今回のクロスは、7月にマイナス2.26の水準で発生した。過去と同様の展開をたどるなら、ビットコインが新たな長期上昇トレンドに入る可能性もある。
もっとも、ここから上昇一辺倒になるとみるのは早計だ。ウー氏は、強気相場の局面ではフィッシャー指標がいったん弱気クロスを示した後、再び強気クロスへ戻った例もあるとして、当面はもみ合いや追加下落の余地も残るとみている。
その背景について同氏は、市場参加者の構成の違いを挙げる。長期上昇局面では、短期の値動きに敏感な投機筋が増え、シグナルがぶれやすい。一方、弱気相場の底値圏ではこうした参加者が大きく減るため、底打ちシグナルの信頼性が高まりやすいという。
週足チャートでも、2026年を通じて強気の構図が進行しているとの見方を示した。フィッシャー・トランスフォームは昨年12月末にマイナス2.85で底を付け、当時のビットコイン価格は9万ドル前後だった。
その後、指標が下値を切り上げる一方で、価格は一段と安い安値を付け、強気ダイバージェンスが発生した。同様のパターンは2022年にも見られ、前回の弱気相場の最終6カ月と重なったという。
ただ、7月初旬に5万7000ドル前後まで下落して付けた21カ月ぶりの安値が、今回のサイクルの底だったかどうかはなお不透明だ。直近数カ月は複数のオンチェーン指標が弱気相場からの反転シグナルを示してきたが、ウー氏は先週、この底値圏では典型的な買い意欲が不足していたと述べた。
買い手の動きをみても、買い集めに動いたのは少数の大口投資家に限られていた可能性があるという。
焦点となるのは、月足のまれな強気クロスと、週足の強気ダイバージェンスが同時に確認されている点だ。一方で、底値圏での買い需要は限定的だったとの分析もあり、指標のシグナルが実際の需要拡大につながるかが今後の鍵を握る。