Cardano Foundationは15日(現地時間)、Mastercardの暗号資産パートナープログラムに参加したと発表した。決済およびステーブルコイン分野でMastercardや他の参加企業との連携を進めるほか、AIエージェント向けの取引基盤整備やネットワーク拡張性の開発も進めている。
ブロックチェーン専門メディアのU.Todayによると、今回の参加はMastercardのプログラム内に設けられた「Blockchains」トラックの一環。Cardano Foundationは、越境送金や企業間取引(B2B)、清算分野で協業する方針だ。
同財団はX(旧Twitter)への投稿で参加を公表し、パブリックブロックチェーンのインフラをグローバルな資金移動の仕組みに接続する次の段階に当たるとの認識を示した。
Cardanoは決済インフラの拡充と並行して、AIエージェント向けの取引支援基盤も整備している。Masumiを通じてx402リポジトリと公式パッケージに正式統合され、AIエージェントがCardano上で取引を実行しやすくなるとしている。
この統合により、x402決済はCardanoのメインネット、プレプロダクション環境、プレビューテストネットでサポートされる。こうした動きは、Cardano創設者のチャールズ・ホスキンソンが示してきたエージェント型金融の構想にも沿うものだ。
ホスキンソンは、金融や商取引、検索の次の段階が、よりエージェント中心へ移行する可能性があるとの見方を示している。また、ブロックチェーンはAIエージェントに必要なプライバシー、ID、決済、制御レイヤーを提供できるとも説明してきた。Cardanoが決済分野での協業拡大とAI決済基盤の統合を同時に進める背景にも、こうした認識があるとみられる。
ネットワークの拡張性開発も進んでいる。Cardanoの開発チームは、ローカルクラスター環境でLeiosノードが250TxkB/秒に到達するデモに向けた準備を進めている。250バイトの取引を前提とすると、毎秒約1000トランザクションに相当する処理能力となる。
これは、現在のCardanoメインネット上限である4.5TxkB/秒と比べて大幅な向上となる。
もっとも、実際のインターネット環境で適用するには、ネットワークスタックの調整と最適化がなお必要だ。Input Outputのプロダクトマネジャー、カルロス・ロペス・デ・ララは、必要な処理量は確保できており、残る課題はこの数値を実際のインターネット環境へ移行することだと説明した。
ホスキンソンは、Leiosが2026年末までにCardanoメインネットへ導入されることに期待を示している。
Cardanoは今回、決済ネットワークでの協業、AIエージェント向け決済基盤の拡張、拡張性開発の進展をあわせて打ち出した。パブリックブロックチェーンを実際の資金移動や自動化された取引フローに接続する方向性が、改めて鮮明になった。