写真=Naver Labsの技術を活用した「間松美術館VRツアー」

Naver Labsは9月11日、間松美術館の展示空間と主要所蔵品をデジタルツイン化した「VRツアー」を公開した。PCやスマートフォンから間松美術文化財団の公式サイトから利用でき、会期外でも作品を閲覧できる。

同日、Naver Labsと間松美術文化財団が発表した。VRツアーでは、間松美術館の展示空間「普華閣」と、「文化保国」展の出品作を仮想空間上に再現した。利用者は実際の観覧動線に沿って移動しながら展示物を見て回ることができ、各作品の解説も確認できる。

従来、間松美術館の観覧は春と秋の定期展示期間が中心だった。今回のVRツアーにより、展示会期に左右されず主要所蔵品を鑑賞できるようになる。

館外に移された遺物についてもデジタルで保存した。7月に中国へ寄贈された「清代 石獅子像」を3Dデータ化したほか、屋外にある「槐山八角堂形浮屠」と「石造八角僧塔」も仮想空間で見られるようにした。

Naver Labsは、自社の空間知能技術を活用して美術館空間と展示物をデジタルツイン化した。専用の高精度スキャナーを使わず、スマートフォンのカメラだけで空間や物体を3Dマッピングできる方式だとしている。

同社はこうした技術を文化空間にも展開してきた。2022年から国立中央博物館でARナビゲーションサービスを運用しているほか、慶州の瞻星台など主要地点を360度で見渡せるNaver Mapの「フライングビュー3D」にも関連技術を活用している。

フライングビュー3Dには、写真を基に未撮影の視点まで含めて3Dシーンを再構成する「ノベル・ビュー・シンセシス(NVS)」技術を適用した。この技術は、Disney+シリーズ「北極星」の都心爆発シーンの制作にも活用されたという。

9月23日まで実施する間松美術館の写真コンテストの応募作品も、VRツアー空間内に掲出する予定だ。

Naver Labsのビジョングループを率いるイ・ドンファン氏は、「間松美術館の文化遺産を空間知能技術でデジタル空間に再現し、誰もが時間や場所の制約なく鑑賞できるようになった」とコメント。「今後もデジタルツイン、測位、3D再構成技術の高度化を進め、現実の空間や物体をデジタルでつないでいく」と述べた。

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