韓国の科学技術情報通信部と産業通商資源部は14日、8月のICT輸出額が599億8000万ドルと、前年同月比162.6%増加し、月間ベースで過去最高を更新したと発表した。AIインフラ投資の拡大を背景に半導体輸出が大きく伸び、ICT分野の貿易黒字は413億7000万ドルとなった。
ICT輸入は186億1000万ドルで、前年同月比48.8%増だった。この結果、ICT貿易収支は413億7000万ドルの黒字となり、初めて400億ドルを上回った。産業全体の輸出額982億5000万ドルに占めるICTの比率も61.0%と、初めて60%を超えた。
8月のICT輸出額は、これまで最高だった6月の572億8000万ドルを上回った。6月以降、3カ月連続で500億ドルを超えたことになる。
品目別では、半導体が466億7000万ドルと最大で、前年同月比209.0%増となった。世界のビッグテックによるAIインフラ需要の拡大に加え、メモリー需給の改善を背景とした固定取引価格の上昇が寄与した。半導体輸出の伸び率が前年同月比で100%を超えるのは8カ月連続。
コンピュータ・周辺機器の輸出は64億ドルで、前年同月比383.1%増と過去最高を更新した。このうちSSDは59億8000万ドルで、479.5%増と大幅に伸びた。
携帯電話の輸出は16億4000万ドルで、23.2%増だった。高付加価値のプレミアム新製品の販売拡大に加え、中国やベトナムなど海外生産拠点向けの部品輸出増が全体を押し上げた。
通信機器の輸出は2億1000万ドルで、11.5%増。ベトナム向け通信機器部品、インド向け車載機器、日本向け無線通信機器の需要増が寄与した。
一方、ディスプレー輸出は16億9000万ドルで、7.0%減少した。携帯電話など完成品に搭載されるOLEDの単価下落圧力が強まり、OLED輸出額の減少につながった。
地域別では、主要市場向けがおおむね増加した。中国・香港向けは273億2000万ドルで227.9%増、米国向けは94億6000万ドルで306.5%増だった。
米国向けを品目別にみると、半導体は42億7000万ドルで290.8%増、コンピュータ・周辺機器は41億2000万ドルで913.3%増となった。
このほか、ベトナム向けは70億1000万ドルで81.4%増、台湾向けは55億4000万ドルで54.3%増、EU向けは19億3000万ドルで49.1%増だった。インド向けは10億4000万ドルで126.7%増、日本向けは5億6000万ドルで72.4%増となった。
8月のICT輸入は186億1000万ドルで、前年同月比48.8%増だった。品目別では、半導体が112億8000万ドルで71.4%増、携帯電話が10億5000万ドルで79.4%増、コンピュータ・周辺機器が18億2000万ドルで39.9%増、通信機器が3億9000万ドルで5.9%増だった。一方、ディスプレーは3億4000万ドルで6.6%減少した。