XRPのデリバティブ市場で、1時間に202万ドルのショート清算が発生した。主要なサポートラインを維持した後に価格が反発し、短期的なショートスクイーズにつながった。清算の偏りは851%に達し、ネットワーク指標の改善や現物ETFへの資金流入も相場を支える要因となった。
ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、XRPは下値支持線を保った後、売り方の買い戻しを巻き込みながら上昇に転じた。これが短時間でのショートスクイーズを誘発したという。
暗号資産市場全体では、直近24時間の累計清算額が3億8609万ドルを超え、約7万8000人のトレーダーに影響が及んだ。単一の清算額としては、BinanceのETH・USDT取引ペアで発生した1176万ドルが最大だった。
そのなかでも、時間軸でみて突出した動きを見せたのがXRPだった。この1時間のXRPのショート清算は202万ドルに達し、ロング清算の158万ドルを上回った。
売り方の強制清算が連鎖したことで、時間ベースの清算不均衡は851%まで拡大した。証拠金不足に陥ったショートポジションの解消が成行買いを呼び、上昇圧力を強めた格好だ。
価格の反応も速かった。TradingViewのチャートでは、XRPは1.38~1.39ドルのレンジで厚い買い注文をこなした後、ショートの損切りを巻き込みながら一時1.44ドルまで上昇した。
相対力指数(RSI)は買われ過ぎ圏まで急伸した。一方で、薄い流動性の領域まで押し下げようとする売りは広がらず、下押しの勢いは続かなかった。
売りが続かなかったことで、取引所のアルゴリズム取引はより高い水準での成行買いを誘発した。結果として、下落を見込んだポジションが追加の買い需要を生む展開となった。
こうしたデリバティブ市場の偏りは、9月中旬の強いニュースフローとも重なった。XRP Ledgerのユニークアドレス数は857万に達し、ネットワーク活動指標は過去最高水準を記録した。弱気筋がこうした外部材料を十分に織り込んでいなかった可能性がある。
機関投資家マネーの流入も、ショートポジションには逆風となった。SoSoValueによると、XRP現物ETFの累計純流入額は17億1000万ドル、総純資産は15億8800万ドルだった。
市場では、機関投資家の継続的な買いが続く局面で、積極的なショートには高いリスクがあったとの見方が出ている。XRPはサポートラインの維持に加え、ネットワーク指標の改善と現物ETFへの資金流入が重なり、短期的にショートカバーを強める展開となった。
今後は、マクロイベントの前後でデリバティブ市場の清算構造に変化が出るかに加え、現物市場への資金流入が続くかどうかが焦点となりそうだ。