Prime Videoで短尺ニュース機能「News Clips」の提供を始めた。写真=Amazon。

AmazonはPrime Videoで、短尺ニュース機能「News Clips」の提供を米国で始めた。短尺動画でニュースに触れる利用者が増える中、動画配信サービス各社でもショート動画の取り組みが広がっている。

TechCrunchの9月14日付報道とAmazonの説明によると、「News Clips」は地域ニュースと全国ニュースの主要トピックを短くまとめて配信する機能。利用者はPrime Videoアプリ内の専用ニュースページから、「Trending Topics」と「Local News」を通じて、複数のニュース提供元の関連動画をオンデマンドで視聴できる。

提供はまず、スマートTVやFire TVなどのテレビ向け端末で始める。今後はWeb版とiOS、Androidアプリにも対応を広げる予定だ。モバイルでも短尺形式で提供する方針だが、TikTokのような縦型表示を採用するかどうかは明らかにしていない。

このニュース機能は、米国内のAmazon顧客であれば無料で利用できる。ABC、CBS、NBCの24時間ライブニュースとあわせて提供し、Amazonは「放送時間に縛られず、地域・全国の主要ニュースをすばやく把握できるようにする機能」と説明している。

今回の取り組みについて、現地メディアは若年層の取り込みを狙った施策とみている。TikTokやInstagram、YouTube ShortsがZ世代にとって主要なニュースの入り口になりつつある一方、独自のSNSプラットフォームを持たないAmazonは、Prime Video内で短尺動画の機能強化を進めているという見方だ。

もっとも、若年層を引きつける要素は動画の長さだけではない。Pew Research Centerの調査では、若いニュース利用者は、作り込み過ぎたコンテンツよりも、自然で信頼できると受け止められる動画を好む傾向が示された。

OTT業界では、短尺動画を巡る競争も広がっている。Peacockが3月に関連機能を追加したのに続き、HBO MaxとNetflixが7月、Disney+が8月に導入した。Prime Videoも5月、映画やドラマのシーンを縦型で探せる別の「Clips」機能を公開している。長尺コンテンツが中心だった動画配信サービス各社は、数分単位の短い視聴時間にも競争領域を広げつつある。

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