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英国で進むデータセンター増設で、AIインフラを支えるケーブル調達が新たな制約要因として浮上している。電力やGPUの確保に加え、接続インフラの整備が拡張ペースを左右する構図が鮮明になってきた。

TechRadarが15日(現地時間)に報じたところによると、英国のデータセンター運営会社は、AI需要の拡大に対応する増設の過程で、ケーブルの調達難や納期遅延、設計変更に直面している。

調査はデータセンターインフラ企業のOnnecが実施した。英国のデータセンター運営会社の77%が、AIワークロードを支えるケーブル調達で重大なボトルネックを経験したと回答した。72%は、AI投資競争が新たなケーブル不足を招いており、解消には数年かかる可能性があるとみている。

性能面への影響も出ている。37%はAI学習環境で遅延やボトルネックが発生していると答え、65%はそうした問題を抱える一方で、データセンターのAI処理能力に対する需要はなお拡大し続けているとした。

調査結果からは、単なる一時的な需給逼迫ではなく、設備拡張のスピードとAI要件の変化がかみ合っていない構造的な問題であることがうかがえる。

現場では、設備の構築が完了する前に要件が変わるケースも目立つ。回答者の83%は、ハードウェアが稼働する時点ではAI要件の高度化がすでに進んでおり、新たな需要や必要容量に合わせて、ほぼ即時のアップグレードが必要になると答えた。33%は、大規模なケーブル工事なしにデータセンターを拡張するのは難しいとみている。

初期設計段階での判断が、後のコスト増や遅延につながるケースも少なくない。44%は、事前のケーブル計画が不十分だったため、プロジェクトの遅延や追加費用が発生したと回答した。電力やGPUの確保が優先される一方で、ネットワーク接続の設計が後回しになり、稼働段階でボトルネックが表面化している。

Onnecのグローバルデータセンター統括、マット・ソルター氏は、電力とGPUの確保に注目が集まる一方で、それらを結ぶネットワークは後から決まることが多いと指摘した。先にラックを配置して通路が狭くなると、現場チームは既存設計に合わせた迂回を余儀なくされるという。

ソルター氏は、電力とGPUがそろっていても、相互に通信できなければ意味がないと強調した。ネットワークがトラフィックを処理できなければ、AI環境は期待された性能を発揮できないとし、ケーブルはレイアウトや通路が固まる前に設計へ組み込むべきだと述べた。そのうえで、運営会社には初回のハードウェア配置だけでなく、その後の拡張まで見据えた容量、アクセス性、柔軟性の確保が求められるとした。

今回の調査は、英国がAI分野で主導権確保に向けてデータセンター投資を積み増しても、実際の拡張スピードは電力や半導体の確保だけでは決まらないことを示した。AIインフラ競争のボトルネックがサーバールーム内の接続インフラへ移りつつあり、今後のデータセンター設計ではケーブルとネットワーク収容力の重要性が一段と高まる可能性がある。

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