写真=Flitto

Flittoは9月16日、Hanwha Ocean、Hanwha Systemsと造船現場向けAI通訳翻訳ソリューション「OTalk」を共同開発したと発表した。外国人労働者の比率が高い造船現場で、専門用語や隠語、方言に起因する意思疎通の課題解消を目指す。

OTalkは、Hanwha OceanのAX事業部が現場ニーズをもとに企画し、Hanwha SystemsとFlittoが開発を担った。現場で実際に使われる造船関連の専門用語や隠語、方言のデータをHanwha Oceanが収集し、Flittoがそれをもとにカスタム用語集を整備。AI翻訳モデルの精度を高めた。

対応言語は韓国語、英語、ベトナム語、タイ語など7言語。各言語の音声データを学習させることで、現場特有の発話にも対応できるようにした。例えば「タンク」を「タンック」と発音するような慶尚道方言混じりの話し方でも、認識率が向上したとしている。

機能面では、作業場、休憩室、事務所など利用環境に応じて騒音を抑える、集音レベルの5段階調整機能を搭載した。1対1の会話に加え、グループチャット、テキスト・文書・画像の翻訳、教育・講義時のリアルタイム多言語翻訳など、10種類以上の機能を利用できる。

外国人労働者向けの安全教育では、講師の発話を受講者ごとの母語に同時翻訳して提供する。グループチャットでは、利用者ごとの言語設定に合わせ、現場管理者の作業指示や労働者の報告内容を自動で翻訳する仕組みを採用した。

試験運用では、外国人労働者の利用率が約96%に達した。協力会社からの導入要請もあり、社員番号との連携を経て、適用対象を協力会社の労働者まで広げた。

Flittoのイ・ジョンス代表は、「今回のプロジェクトは、Hanwha Oceanが蓄積してきた造船現場の経験と言語データに、FlittoのAI通訳翻訳技術を組み合わせた事例だ。方言や隠語への対応も実現した」とコメントした。その上で、「今後はカンボジア語やスリランカ語へ対応を広げるとともに、音声合成技術の高度化も進める」と述べた。

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