Nums AIは16日、表形式データ向け基盤モデル「Causilo」を公開した。国際ベンチマーク「TabArena」のElo評価で、総合、分類、回帰の3指標すべてで首位を記録したとしている。
同社によると、Causiloは表形式データAIのベンチマークであるTabArenaにおいて、各評価項目でトップとなった。Google Researchが6月に公開した「TabFM」のほか、AmazonとXiaomiが9月にそれぞれ公開した「Mitra-v2」「Xiaomi-TabLDM」、SAPが買収したドイツのAI企業Prior Labsが5月に公開した「TabPFN-3」を上回ったという。
構造化データは、売上記録や取引履歴、顧客情報のように、行と列で整理された表形式データを指す。Nums AIは、Causiloについて、追加のチューニングや再学習を行わずに予測タスクへ対応できるとしている。
これにより、企業は用途ごとにAIモデルを個別に開発・管理する負担を減らせると説明する。Nums AIは、機械学習分野でGoogle PhD Fellowshipを受賞したユ・ジェミン代表を中心に、ソウル大学とKAIST出身の主要創業メンバー5人で設立された。
同社はあわせて、Causiloのコードと事前学習済みの重みを公開した。研究者や開発者が直接利用し、性能を検証できるようにする。商用利用には別途ライセンスを適用する。
Nums AIはこれに先立ち、StoneBridge Ventures主導で、SBVA、KT Investment、Base Venturesが参加する40億ウォン規模のシード投資を調達していた。ユ・ジェミン代表は「創業初年度に達成した今回の成果は、構造化データAIに集中してきた研究陣の専門性と開発力が、グローバルでも最高水準にあることを示すものだ」とコメントした。その上で、「この技術を企業現場の予測と意思決定につなげ、世界的な構造化データAI企業へ成長したい」と述べた。