Canadian Derivatives Clearing Corporation(CDCC)が、カナダで上場するXRP ETF連動オプションを米国投資家向けに販売できるよう、Form S-20で登録した。これにより、米国の投資家がXRP関連の制度圏デリバティブ商品にアクセスするルートが広がる。
U.Todayが10日(現地時間)に報じたところによると、CDCCは前日付の報告書で、Evolve XRP ETFとPurpose XRP ETFを原資産とするオプションを、米国で販売可能な商品として登録した。両ETFオプションは、カナダのモントリオール取引所に上場している。
もっとも、今回の登録は、これらのオプションが米国内の取引所に直接上場したことを意味するものではない。
Form S-20は、モントリオール取引所で取引されるプット・コールオプションを米国投資家に販売するために、米証券取引委員会(SEC)への登録に用いられる書式の一つだ。既存の登録対象には、ビットコイン、イーサリアム、ソラナ関連のETFオプションが含まれており、今回新たにXRP ETFオプションが加わった。
背景には、米国でXRPの規制上の位置付けが明確になりつつあることがある。SECは3月、米商品先物取引委員会(CFTC)と共同で公表した解釈指針で、XRPをビットコイン、イーサリアム、ソラナと並ぶ「デジタル商品(digital commodity)」の例として明記した。XRPそのものを証券として扱わない方向性が、さらに鮮明になった格好だ。
カナダでは2025年6月から、XRPの現物ETFが上場市場で取引されている。EvolveとPurposeは、それぞれXRPを現物で保有し、価格連動型のETFをトロント証券取引所(TSX)に上場させた。
Purpose XRP ETFは、非課税貯蓄口座(TFSA)や個人型退職年金(RRSP)といったカナダの登録口座でも投資対象となっている。
カナダの銀行でも、規制下の上場商品を通じてXRPにエクスポージャーを取る動きが確認されている。カナダ国立銀行は6月末時点でBitwise XRP ETFを330株保有していたことが、SECへの13F開示で明らかになった。
モントリオール銀行(BMO)も、REX-Osprey XRP ETFとProShares Ultra XRP ETFの保有を開示している。XRPを直接保管するのではなく、規制下の上場商品を通じて投資する流れが広がっている。
今回の登録により、カナダで先行して整備が進んだXRP現物ETF市場は、オプションを通じて米国投資家にも接続されることになった。XRP関連商品は、制度圏の金融商品として裾野を広げつつある。