Appleは、10月に発売予定の同社初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」に向け、開発者支援を本格化した。開発者向け資料や互換ガイドを公開したほか、グループラボや分野別Q&A、ワークショップを順次実施し、発売前にアプリ対応を促す。
ITメディアの9to5Macによると、Appleは9日(現地時間)に開催した「Surprise and Shine」イベントで、iPhone DuoをiPhone 18 Pro/Pro Max、Apple Watch Series 12/Ultra 4、ノイズキャンセリング機能を強化したAirPods 5とあわせて発表した。発表後には開発者向けページを新設し、iPhone Duo対応アプリの準備に向けた各種資料の公開を始めた。
AppleはデザインリソースのポータルでiPhone Duo関連のアセットを公開する一方、16日と17日には「iPhone Duo Group Lab」を開催する。23日には、写真・カメラ、SwiftUI、UIKitをテーマにした分野別Q&Aセッションを、時間帯を分けてそれぞれ2回ずつ実施する予定だ。
さらに今月中に、世界各地で「iPhone Duo Workshop」も始める。開発者がアプリを実際に調整しながら、さまざまな画面サイズへのリサイズ対応を試せる実習形式のセッションとなる。開発者向けページにはこのほか、Xcode 27.1ベータや、「iPhone Duoのためのデザイン」「iPhone Duoアプリの準備」など、今後公開予定のツールや文書の一覧も掲載された。
■ アプリ互換は3段階
Appleは、サードパーティー製アプリがiPhone Duoの大画面でどのように表示されるかについても具体的な指針を示した。9to5Macのザック・ホール記者(Zac Hall)は9日(現地時間)、開発者向けテックトーク動画の内容として、iOS 26、iOS 27.0、iOS 27.1の3つのバージョンを基準に互換モードが分かれると伝えた。
iOS 27.0以前を対象にしたアプリは、基本互換モードで動作する。表示は黒い背景の中に限られたセーフエリアを設け、その中に単一画面を表示する形式になる。
iOS 27.0向けに更新したアプリは、Duoの広いディスプレイをある程度活用できるようになるものの、なお空き領域は残るという。
10月のiPhone Duo発売時にはiOS 27.1もあわせて配布され、このバージョン向けに開発されたアプリのみが完全互換モードに対応し、画面全体を使えるようになる見通しだ。Apple純正アプリに加え、最適な利用体験を目指す多くのサードパーティー製アプリも、この方式に対応するとみられる。
Appleは折りたたみ端末市場への参入と同時に、開発者エコシステムの整備を前倒しで進める構えだ。グループラボやワークショップ、詳細な互換ガイドを発売前にまとめて打ち出したことで、10月までにアプリ最適化を促す狙いがあるとみられる。