SK Telecomは、金融や教育、ヘルスケア、小規模事業者支援、モビリティなど8分野の企業・機関と連携する「みんなのAI」コンソーシアムを発足した。利用者の要請や状況に応じて最適なAIモデルと専門サービスを組み合わせ、回答にとどまらず実行まで担うエンドツーエンド型AIエージェントの開発を本格化する。
同社は9日、ソウル市中区のTタワーで発足式を開催し、10日に発表した。
「みんなのAI」は、利用者の要請や利用状況を分析し、適切なAIモデルと専門サービスを連携させたうえで、その後の作業まで処理することを目指す構想だ。
コンソーシアムは、教育・次世代、金融・決済、小規模事業者、公共・ヘルスケア、ケア・福祉、投資・ベンチャー、AI技術・セキュリティ、ライフスタイルの8分野で構成する。
教育分野では、LinerがAI検索・リサーチを基盤に、就職準備中の若者などを対象としたエージェントを開発する。Elice Groupは、AI活用能力の診断と個別最適化学習の支援を担う。
金融分野にはShinhan Card、Hana Card、Habit Factoryが参加する。カード各社は対話型決済やAIベースの金融サービス連携を進める。Habit Factoryはマイデータを活用し、保険と資産管理サービスをつなぐ。
小規模事業者分野では、Channel Corporationが顧客対応や予約業務の自動化を支援する。Alfredは税務・財務・経理に加え、政策支援サービスを提供する。税務士団体の電算法人は、税務情報と専門家相談の連携を担う。
公共・ヘルスケア分野にはPersona AI、Goodoc、Soundable Health Koreaが参加する。公共サービスの案内や申請支援から、病院検索・予約、健康情報の提供までを単一のAI体験として統合することを目標とする。
ケア・福祉分野では、独居高齢者総合支援センターが、支援を必要とする高齢者の安否確認や生活安全点検、必要な支援との連携を担う。投資・ベンチャー分野のHashed Venturesは、AIスタートアップを発掘・検証し、コンソーシアムに新たなサービスを供給する役割を担う。
AI技術・セキュリティ分野では、NotaがAIモデルの軽量化と最適化、SelectStarがデータ構築と品質検証、A2SYSがモデルルーティングと推論最適化を担当する。Aim Intelligenceは、AIレッドチーミングとリアルタイム監視を通じて、有害な回答や機微情報の漏えいといったリスクを管理する。
ライフスタイル分野では、T Map Mobilityが位置情報、経路、交通情報とモビリティサービスを連携する。SK Broadbandは、利用者の視聴履歴や嗜好を反映したコンテンツ推薦エージェントを開発する。
SK Telecom AI事業本部長のキム・ジフン氏は、「『みんなのAI』は、利用者の状況に応じた回答だけでなく、その後の措置まで実行するエンドツーエンド型エージェントを目指す」としたうえで、「単なるチャットボットを超え、人々の日常を支える代表的なAIサービスへと育てていく」と述べた。