XRPは直近安値から持ち直したものの、エリオット波動の観点では調整局面がまだ終わっておらず、さらに下値を試す可能性があるとの分析が出ている。
Decryptoなどが9日(現地時間)に報じたところによると、XRPの1時間足では、今回の反発だけでは底打ち確認に必要な波動構造がなお不足している。本格的な回復局面に入る前に、サポート帯を再び試す展開もあり得るという。
今回の分析は、XRPが8月初旬に0.99ドル近辺から切り返した値動きを起点としている。XRPは8月11日の約0.99ドルから8月22日には1.70ドルまで上昇。8月の騰落率は28.5%となり、2021年以降の8月としては最も高い月間上昇率を記録した。
1時間足では、価格が速いテンポで明確な方向へ進むインパルス波が確認された。これは、より大きな上昇トレンドにおける第1波に当たる可能性があるという。一方、1.70ドルを付けた後は急落ではなく、波が重なる形の調整に移行しており、新たな大局的下落トレンドというより、相場が方向感を探る調整局面を示していると分析した。
主なサポート帯として示されたのは1.10~1.38ドルだ。このレンジには1.38ドル、1.29ドル、1.21ドル、1.10ドルの各フィボナッチ水準が位置する。分析時点でXRPは約1.39ドルで推移しており、需要帯の上限に近い水準にあった。
直近安値からの反発は、一見すると調整終了のシグナルにも見える。ただ、足元の上昇は3波構成にとどまっており、エリオット波動で調整終了や上昇再開の確認材料とされる5波上昇は形成されていない。
このため、今回の戻りは、より大きなA-B-C調整のB波に当たる可能性が高いとの見方が示された。1.70ドルからサポート帯までの下落をA波とみるなら、直近の反発はB波に相当し、その後にC波の下落を経て持続的な回復に向かう余地があるという。もっとも、B波が完了する前に一段高となる可能性もあるとしている。
上値の抵抗帯は1.44~1.60ドルとされた。このレンジには1.44ドル、1.49ドル、1.53ドル、1.60ドルの各フィボナッチ水準が並ぶ。売り圧力がこのゾーンで強まれば、C波下落入りの可能性が高まり、下値目標としては1.21ドルと1.10ドルが挙げられた。
ただ、XRPの今後の値動きをエリオット波動だけで判断するのは難しい。市場の資金フローや規制環境など、他の要因も価格形成に影響し得ると指摘した。
ファンダメンタルズ面では、米国の現物XRP ETFに直近1週間で1896万ドルが純流入し、累計流入額は16億8000万ドルに達した。資金流入が続いていることは、現在の価格帯でも機関投資家の需要が維持されていることを示す材料と受け止められている。
トレンド指標もなお強気基調を保っている。XRPは20日、50日、100日、200日の指数移動平均線をいずれも上回る水準で推移している。このため、短期トレンドは弱気から強気へ転換し、より大きな上昇構造も維持されているとの分析だ。ただ、強気の地合いが続いていても、短期的な追加下落の可能性までは否定できない。
強気シナリオの中核となる水準は1.10ドルとされる。仮にXRPが1.21ドルまたは1.10ドルまで下落した場合でも、それは潜在的なC波シナリオに沿う動きとみることができる。完全な5波上昇が確認されるまでは、足元の反発を一時的な戻りと捉える余地があり、追加調整の可能性もなお残るという。